『詐欺メール』りそな銀行から『お取引の確認が必要です』と、来た件

★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
★現在、証券会社に成り済ます悪質なメールが大量発生中、資産運用されている方はご注意ください★
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
本日のトレンドメールは、昨日と同じ『解約予告のお知らせ(ETC利用照会サービス)』と言う件名のメールで、一晩に62通が届いています。
詳しい内容は、昨日こちらのエントリーで説明していますので、気になる方はこちらでご確認ください。
『詐欺メール』『解約予告のお知らせ(ETC利用照会サービス)』と、来た件
これ以外にもSBI証券を騙るメールがたくさん届いていますが、同じような内容ばかりで気が乗らないので、今回は、『りそな銀行』に成り済ます不審なメールをご紹介していこうと思います。
では、今回も詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] お取引の確認が必要です
送信者: “りそな銀行" <sever.resona-bmbky@service.bgm48.com>
りそな銀行
〇〇様(セキュリティ確認用)
最近、お客さまの口座で取引承認エラーが記録されています。ご利用端末:スマートフォン。
🔐 詳細をチェック
お取引の確認が必要です
⚠️ 注意:ご対応がない場合、口座が制限されます。
よくあるご質問
Q: 確認に費用はかかりますか?
A: 無料でご確認いただけます。
✔️ 確認期限:2025年5月10日23:59まで(JST)
◆通知番号:RES-20250417-687-202595928517
◆送信日時:2025年5月08日
◆このメールは、2025年5月08日時点で「マイゲート」にご登録のメールアドレスへお送りしております。
◆お問合せはこちら
<編集・発行>株式会社りそな銀行
大阪府大阪市中央区備後町2-2-1
登録金融機関 : 近畿財務局長(登金)第3号
copyright(c) Resona Bank, Limited All Rights Reserved.
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
どうやら、りそな銀行にある私の口座でスマートフォンを介した取引承認エラーが発生しているようで、取引の確認が必要とか。
対応しない場合は、口座に制限が掛けられるとの事。
確認に費用は掛からないのでリンクからチェックを行うように書いてあります。
ところで私、いつの間にりそな銀行に口座作ったんだろう?
それに取引なんて何もしてないし…
ってことで、もうお分かりかとは思いますが、このメールはりそな銀行に扮した詐欺師によるフィッシング詐欺メールで、ありもしない取引エラーを装ってリンクに誘い込み口座情報やカード情報を盗み出して不正ログインし詐欺を行うものです。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『service.bgm48.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに、りそな銀行が利用するメールアドレスのドメインは『resonabank.co.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from service.bgm48.com (service.bgm48.com [104.168.57.124])
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
では、試しにドメイン『service.bgm48.com』に関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者は、中国の方です。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、ニューヨークのバッファロー付近です。
宛名を確認
このメールの冒頭ににある宛名が『○○ 様』と書かれています。
これ私が書き換えたわけではなく、最初から『○○ 様』となっていました。
こんなの絶対におかしいですよね(笑)
でも仮にもしこれが本当にりそな銀行からだとすれば、ユーザーの氏名を絶対知っているはずですからこのような宛名はとても不自然です。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『詳細をチェック』と書かれた部分他に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://resonabank-butiti.pqqk3.com/web/0102/0102_010/】(あまりに長いので割愛しました)
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまたりそな銀行のドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は、中国広西チワン族自治区の方です。
割当てているIPアドレスは『172.67.160.92』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。
これは最近のトレンドで多くの詐欺サイトがこの付近に設置されています。
リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。
公式サイトのログインページと若干異なるものの、これは本物そっくりの偽ログインページです。
もちろんURLが異なるので公式なりそな銀行のサイトではありません。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページでこのように、なぜだか本人確認と称し更にクレジットカードの情報を求めてきます。
これも入力してしまうと詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
りそな銀行が、自社のものではないドメインを使ったメールアドレスで、ニューヨークのバッファロー付近からユーザーにメールを送り、カナダのトロント市庁舎付近に設置されたウェブサーバーにあるサイトに誘導するって絶対おかしいです!
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;