『詐欺メール』『Amazon.co.jpポイント付与のご案内』と、来た件

2025年3月8日


★フィッシング詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

ほんと偽のポイント付与や偽キャンペーンのメールが多く最近のトレンドとなっています。
今回は、『Amazon』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
思いがけないポイント付与を装いリンクに誘い込んでAmazonのログインアカウントを盗み出そうとするものです。
今回ご紹介するメールの件名は『Amazon.co.jpポイント付与のご案内』ですが、これ以外に全く同じ内容で以下のような件名のメールも届いています。
『5,000ポイント受け取りのご案内』
『Amazon.co.jpより:ポイント受け取り期限のお知らせ』
『Amazon.co.jpよりご案内:5,000ポイントが付与されました』(2025/03/08追記)
『Amazon.co.jp から5,000ポイントが付与されました!』(2025/03/08追記)
『【Amazon公式】5,000ポイントをお受け取りください』(2025/03/08追記)
『おめでとうございます!5,000 Amazonポイントを獲得しました!』(2025/03/08追記)
『Amazonポイント 5,000円分の特典を受け取りましょう!』(2025/03/08追記)

では、順に見ていくことにしましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] Amazon.co.jpポイント付与のご案内
送信者:"Amazon.co.jp" <information-vBEF@g.softbank.co.jp>


お客様へ

いつもAmazon.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます。

この度、お客様のアカウントに5,000ポイントが付与されました。以下のボタンをクリックして、ポイントを受け取ってください。

ポイントを受け取る

※ポイントの有効期限は2025年3月31日までです。期限内にご利用ください。

ご不明な点がございましたら、お問い合わせページよりご連絡ください。

このメールは送信専用です。ご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。

© 2025 Amazon.co.jp. All rights reserved.


↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



元々Amazonって楽天と比較して買い物した際に付与されるポイントが少ないんですよね。
そんなところに来て思いがけずこのようなメールをもらうと、ついつい騙されてしまいそうです。
でも、普通ポイントはわざわざ受取りに行くものではなく知らないうちに付与されているものですよね。
まあ、こういったメールはリンクに誘い込むのが目的ですから。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『g.softbank.co.jp
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
もうお分かりですよね、そう、このドメインはソフトバンクの公式ドメイン。
皆さんご承知の通りAmazonが利用するメールアドレスのドメインは@amazon.co.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。


Received: from C20250217157826.local (unknown [103.254.111.105])


経験上、ここに『C』から始まる数字のlocalドメインが記載されているものは全て詐欺メール。
最近このドメインが多く見られます。

ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、香港付近であることが分かりました。
これもReceivedフィールドに『C』から始まる数字のlocalドメインが記載されているものの特徴です。


 

リンク先のドメインを確認

さて、本文の『ポイントを受け取る』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://amazonprime-co.com/Amazonポイント
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた Amazon のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

割当てているIPアドレスは『123.58.210.82
IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、先程とは異なるものの再び香港付近であることが分かりました。

一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。
リンクに接続してみましたが、開いたのは『404 Error: Page not found』とだけ書かれた真っ白なページ。
ウイルスバスターにブロックされたってことは、詐欺サイトは以前に存在していた証拠です。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思います。


まとめ

最近このReceivedフィールドに『C』から始まる数字のlocalドメインが記載されている不審なメールが多く見られます。
それらのメールはこのように発信元と詐欺サイトの設置位置は必ず香港で、その多くの場合リンク先は『404 Error: Page not found』です。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;