『詐欺メール』新『【速報版】カード利用のお知らせ(本人ご利用分)』と、来た件
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★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
今回は、『楽天カード』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
これと同じ件名のメールを以前にもご紹介して事があります。
『詐欺メール』楽天カードから「【速報版】カード利用のお知らせ(本人ご利用分)」と、来た件
これを書いたのが2021年11月19日ですからもう4年半前のことですが、今日久しぶりに同じ件名の怪しいメールが届いたので、情報のアップデートってことで再びご紹介し詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【速報版】カード利用のお知らせ(本人ご利用分)
送信者:"楽天カード株式会社" <rakutenu.co.jp@zu757.com>
楽天カードを
ご利用いただき、誠にありがとうございます
このメールは、カードのご利用があったことを迅速にお知らせするためにお届けしております。ご利用店舗名やお支払い方法などの詳細な情報は、後日配信される「カード利用お知らせメール」にてご確認をお願いいたします。
ご利用日 利用者 ご利用金額
2025/02/27 本人 2,292 円
?実際の利用とは異なる金額でメールが届いた、ご利用覚えのないメールが届いたなどでお困りの際は、お問い合わせの前に注意事項をご確認ください。
カード利用お知らせメールの注意事項を確認する>
アプリのプッシュ通知でカードのご利用をリアルタイムでお知らせ
カードの利用内容をプッシュ通知にてリアルタイムで受け取ることができます。
楽天カードアプリにて、「メニュー」>「アプリの設定」>「通知」>「ご利用情報のお知らせ」をオンにしてご利用ください。
詳細を確認する>
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
メールの本文にある文字だけ抽出してできる限り忠実にペーストしてみました。
これは実際にお買い物をした際に楽天から送られてくる『【速報版】カード利用のお知らせ(本人ご利用分)』と言う件名のメールを模したもので、このような買い物は架空です。
このような架空の請求をネタにリンクへ誘い込んで、ログインさせるふりをして楽天のアカウントを入力させてアカウント情報を詐取し、更にはその先のページでクレジットカードの情報を盗み出そうとするものです。
もちろんご利用金額の下の行『?実際の利用とは異なる金額でメールが届いた』の『?』は本物のメールでは『・』です。
恐らくこれは文字化けで、日本語環境が整ったデバイスで作ったメールではないのでしょうね。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『zu757.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
皆さん既にご承知の通り楽天のドメインは『rakute.co.jp』でこのような数字のドメインではありません。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from zu757.com (unknown [45.195.8.144])
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
このドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は台湾です。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、東京都千代田区付近であることが分かりました。
それにこのIPアドレスは既にブラックリストに登録されて、そのカテゴリは『サイバーアタックの攻撃元』とされています。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『カード利用お知らせメールの注意事項を確認する>』と『詳細を確認する>』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://xwxyz.com/KCQiA8fW9BhC8ARIsACwHqYqRAuJp2jMgiURRKAjPVmNqNcu/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた楽天のドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。
このドメインに関する詳しい情報を『Whois』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は国内で『State:gua chuan shi』を検索すると『静岡県掛川市』が出てきます。
もしかして『gua chuan shi』は中国語でこう読むのでしょうか?
割当てているIPアドレスは『104.21.48.1』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、一旦はGoogle Chromeにブロックされましたが、解除して進むと開いたのはこのようなページ。
公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
この後5分ほどしておなじURLに接続していましたが、もう既にサイトは削除されて『404 Error: Page not found』とだけ書かれたエラーページに入れ替わっていました。
これは恐らく、このサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思います。
楽天がが、自社のものではないドメインを使ったメールアドレスで、ユーザーにメールを送り
カナダのトロント付近に設置されたウェブサーバーにあるサイトに誘導するって絶対おかしいですよね!
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;