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『詐欺メール』三井住友カードから「Vpass本人確認のお知らせ」と、来た件

短い文章に突っ込みどころ満載!
※ご注意ください!
当エントリーは迷惑メールの注意喚起を目的とし、悪意を持ったメールをご紹介しています。
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ですから被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
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どう読む?「三井住友カー下株式会社」

最近は、詐欺師も巧妙になりなかなか見分けにくいフィッシング詐欺メールも多くなって
きましたが、中にはまだまだ程度の低いメールもあるもので、今朝はこのような間抜けな
メールが届き朝から笑わせてもらいました。

まあとにかく見てやってください。

署名のところ。。。
「三井住友カー株式会社」
”ド”な抜けて”下”。
もしかして”下”を”ド”に見せかけてるとか? 確かに似てはいますが…(汗)

本文は、唐突に3行くらい空白行があった後いきなり「この度はVpassにご利用いただき。」
そしてまた数行空いて「にご注意ください」

何ですかこれは?? もう100%海外からのメールでしょう?!

そして更にこう続きます。

あなたのクレジットカードは取引1証明書を受け取りました(JPY 6,9800),
Vpassパスワードにてご本人確認を行う場合があります。
ぜひ、お早めにご確認ください。

「取引1証明書」何事もなかったかのようにそっと間に入れられた”1”って数字…(笑)
でもって「Vpassパスワードにてご本人確認を行う場合があります。」
「場合があります」ってことは全員じゃないんですね…(汗)


差出人の正体見たり!

ではこの笑えるメールのプロパティーを見ていきます。

件名は
「[spam] Vpass本人確認のお知らせ」
”[spam]”が付けられているのでこのメールはサーバーで迷惑メールとして振り分け
られています。

差出人は
「三井住友カ一ド <info@smbc-card.com>」
”smbc-card.com”は「三井住友カ一ド」さんの正規ドメインですが、そんなの信じち
いけません。
って言うか、あの文面見たら誰も信じる人いませんよね?!(笑)

では、このメールをヘッダーソースから調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「<info@smbc-card.com>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「<20211112053021777734@smbc-card.com>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from smbc-card.com (caiye24.shop [106.75.73.158])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

では、このIPアドレスを使ってその様々な情報を拾ってみましょう!

まずは、ドメインの持ち主から。

持ち主は中国の人ですね。
それにこのIPアドレスには”caiye24.shop”ってドメインが割当てられているようです。
もちろん”smbc-card.com”じゃありませんよ。(笑)
このドメインの管理は中国企業の「アリババ」に委託されています。

では今度は、このIPが利用されている位置を確認してみます。

「中華人民共和国・河南省・鄭州市」と出ました。
これは、あくまでおおよその位置で、差出人の居場所ではなく差出人が使ったメールサーバー
の設置された地域です。


メールはハチャメチャでもコピーサイトは立派?!

バカバカしいメールですが、一応リンク先まで確認しておきます。

「ぜひ、お早めにご確認ください。 」と書かれた次の行にテキストリンクが付けられています。
そのリンク先のURLがこちらです。

使われているドメインは”www-smbc-co-jp.bqfo.cn”ですね。
またしても中国ドメイン…
どうやら偽装はされていない様子。

繋いでみます。

もう既に周知されているようで、ウイルスバスターに遮断されました。

ブロックされたサイトに行ってみました。

三井住友カードユーザーサイトVpassのログイン画面ですね。
メールはハチャメチャでも偽サイトは巧妙にコピーされています。(笑)


まとめ

あ~、朝からほんと笑わせてもらいました。
こんなのじゃ誰一人詐欺被害に遭うことはないでしょう。
折角詐欺サイトはまともなのにもったいない…(汗)

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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