明らかにおかしな件名本日4本目のエントリー、詐欺メールの多さを物語りますね。 良く来る楽天に成りすましたものですが、初めての件名でしたので簡単にエントリーを 書いておきます。 件名は 「[spam] 【楽天市場】あなたのアカウントを確認」 “[spam]”が付加されているので明らかに詐欺メールです。 それにこの「あなたのアカウントを確認」なんてつっけんどんな件名。 もう少し本文を想像しやすい件名じゃないと騙せませんよ。 差出人は 「”Rakuten” <no-reply@rakuten.co.jp>」 アカウント名の”no-reply“は「返信しないで」と言う意味が含まれています。 “rakuten.co.jp“は、楽天の正規ドメインですが、明らかに詐欺メールなので当然偽装。 因みに”(01)-50-5820-6680”は詐欺に使われる電話番号だとか。 絶対に電話を掛けたりしないでください。
メールサーバーは千代田区に?!ではこのメールをヘッダーソースから調査してみます。 ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。 Return-Path: 「<kefu@dgwtnpy.cn>」 早速中国のドメインが露呈しました(笑) ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される メールアドレスです。 一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に 偽装可能なフィールドなのであてにできません。 | Message-ID:「<20211101125923334125@dgwtnpy.cn>」 ”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。 このIDは世の中に1つしかありません。 ”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。 ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。 | Received:「from hvdl (unknown [137.220.146.168])」 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 |
では、このIPアドレスを使ってそのサーバーの位置情報を拾ってみましょう! 結果は、おおよそ東京都千代田区。 どうやら国内のサーバーを利用しメールを配信しているようです。
またまたご常連のドメインが…本文はこんな感じです。 Rakutenお客様(←あり得ない宛名) 残念ながら、あなたのアカウント を更新できませんでした。 これは、カードが期限切れになったか。(←”。”じゃなくて”,”が正解) 請求先住所が変更されたなど、さまざまな理由で発生する可能性があります。 今アカウントを確認できます。 楽天ログイン(←ここにリンクが更けられています) |
何度も何度も見かけたことのある本文。 ピンクの注記を読んでいただければわかると思いますが、差出人は外国の方。 「楽天ログイン」と書かれている部分に詐欺サイトへのリンクが付けられています。 そのURLがこちらです。 使われているこのドメイン”grep03idrankutten.monster”を調べてみます。 まず、このドメインのもち主は「アメリカ・アリゾナ州・フェニックス」在住の方で 本日2度目の登場でご常連の方(笑) このドメインを割当てているIPアドレスは”155.94.164.126” ”155.94.164.126”ってIPアドレスの割り当て地は「アメリカ・ロスアンゼルス」 もちろんおおよその位置ですが。 このドメインで運営しているサイトは、当然楽天の完コピ偽サイト。 ここでIDとパスワードを入力し「ログイン」ボタンを押すとその時点で詐欺師側に その情報が詐取されます。 そして漏洩したアカウントを使い楽天内で買い物をされたり、アカウントの情報を改ざん されたりと悪事を働くはずです。
まとめ簡単に見破れる詐欺メールと言えども免疫の無い方に対しては危険です。 こういったサイトは早く摘発されることを切に願います。 皆さんもお気をけください。 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |