『詐欺メール』続「お支払い方法変更についてのご案内」と、来た件

”.xyz”にご注意を!
※ご注意ください!
当エントリーは迷惑メールの注意喚起を目的とし、悪意を持ったメールをご紹介しています。
このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した完全コピーの偽サイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取します。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
以前に2度ほどご紹介したことのあるアマゾンを騙ったこの件名の詐欺メールですが
年末で詐欺メールが多いのでこの機会に改めてご紹介しようと思います。
件名は
「[spam] お支払い方法変更についてのご案内(自動配信メール2021/12/23)」
ここに「お支払方法変更」と書いておきながら、本文には第三者不正利用の疑いを騙った
内容で支離滅裂。
”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「Amazon.co.jp <apikey@increaseamazoncardyourmail.xyz>」
長っ!(汗)
件名といいメールアドレスといいこんなので騙せると思っているのでしょうか?
その神経疑います…(;^_^A
.xyz”ってドメインは、格安で取得できる故に気軽に使い捨てができるためサイバー犯罪に
良く使われるので覚えておいて損はありませんよ。


ロスからのメール

では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「<apikey@increaseamazoncardyourmail.xyz>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「<2D2B7018D6F3505476968C9EB2F64380@amazon.co.jp>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from mail0.increaseamazoncardyourmail.xyz (unknown [92.223.30.218])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

では、この”Received”にあったIPアドレスを使ってそのサーバーの情報を拾ってみます。

このIPアドレスは、現在「アメリカ,カリフォルニア州,ロサンゼルス」で使われています。
差出人はこの地に置かれたメールサーバーを使い私にメールを送ってきたようです。


「アドレスをID情報を更新してください」??

では本文を見ていきます。

お客様いつもをご利用いただき、ありがとうございます。
新しいデバイスからお客様のアカウントへのサインインが検出されました。
日時 2021/12/23 5:52:24 Japan Standard Time
デバイス Linux; Android 8.0.0
付近 愛知 瀬戸市

これがお客様ご自身による操作だった場合、このメッセージは無視してください。

ご本人の操作ではない場合、アドレスをID情報を更新してください。

詐欺メールではよくある意図しない場所からのサインイン報告です。
もちろん全部ウソ。
で「アドレスをID情報を更新してください」っておかしな日本語遣いも見られるので
この文章を書いた方は恐らく海外の方。

犯人は、この内容で受信者を騙してリンクから詐欺サイトへ誘導します。
そのリンクは、この段落の後ろにある「支払方法の情報を更新する」と書かれたボタンに
付けられています。
そのリンク先のURLがこちらです。

使われているドメインは、これまた長い”increaseamazoncardyour.buzz”ってところ。

このドメインについて調べてみます。

このドメインの持ち主は、アメリカアリゾナ州フェニックスにある企業でうちのサイトでは
古くからのご常連さんです。

リンク先にあるサイトは、このように当然アマゾンの偽サイト。

ここに情報を入力し先へ進むと、それらの情報は犯人に筒抜けとなり
アカウント不正利用の被害に遭うことになります。


まとめ

今日はイヴイヴ。
これから年始にかけて様々なイベントが目白押しですよね。
愉快に過ごすためにもこのような詐欺被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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