偽装メールアドレス またしてもアマゾンを騙った「迷惑メール」を受信しました。  「ほぼほぼ同じ内容のエントリー」がここにもありますが若干相違がありますので  「続」として新しくエントリーを作ります。     「差出人:Amazon.co.jp <account-update@amazon.co.jp>」  差出人名とアドレスはそれらしいものになっていますが、偽装されています。  実際のアドレスは…     ヘッダーを見ると、この赤枠が本当のアドレスでした。  「件名:[spam] [緊急の通知] Amazonプライムの自動更新設定を解除いたしました!」  頭文字に[spam]が追記されているのでスパムフィルターで引っ掛っちゃっています。    もれなく「ワードサラダ」付き♪ では、本文も解析していきます。  文中の所々に「半角スペース」や「無意味な改行」が入れられています。  分かりやすいように手持ちのエディターを使って半角スペースがどこにあるか  マーキングしてみました。     ね、あちらこちらに「半角スペース」がちりばめられていますね。  それに、「早めのお手続きの」の後ろと「程よろしくお願い致します」の後ろに  「無意味な改行」が見られますよね?!  これ、「ワードサラダ」と呼ばれる手法で、文中に無意味なスペースや改行、  全角アルファベットを配置することによって、「スパムフィルター」と呼ばれる  「迷惑メールフィルター」を通過させようとする試みです。  先にも書きましたが、件名の頭文字に[spam]が追記されているのでスパムフィルターに  まんまと引っ掛っちゃっていますが…(笑)  どうです?  こうやって疑いの目で見ると「迷惑メール」ってことが簡単に紐解かれますよね!(*^^*)  大体、アマゾンからのメールなら文頭に「〇×▽様」とユーザー名が入るはず。  それがこのメールはいきなり本文ですから怪しさ満載w    怪しいリンクが こういったメールには性格上必然的にURLのくっついたリンクは配されています。  はい、それが詐欺サイトへの入り口。  このメールで言えば、文中「こちら」部分と最下段の黄色いボタンが該当します。  以前にもエントリーしているのに今回なぜ「続」として新エントリーしたかと言うと  このリンク、実際のURLは「amazon-secures-2019-12-1-co-jp.vip:8080/website」で  末尾が「.html」などのWebファイルではなく終わっているからです。  これをクリックすると、URLでありながらWebファイルじゃないためにOSがどの  プログラムで開けばよいか分からないので、以下のようなダイアログを表示させて  アプリケーションの選択を促してきます。     「amazon-secures-2019-12-1-co-jp.vip:8080/website」  しかし、よくもこうも長いドメインを取ったものです^^;  この「.vip」ってTLD(トップレベルドメイン)てあまり見かけませんよね?  こういった「.top」「.xyz」「.bid」をはじめとする、見慣れないドメインを使った  メールアドレスやリンクURLは怪しいサイトが多いので特に注意が必要です。    釣られてみる この「amazon-secures-2019-12-1-co-jp.vip:8080/website」をブラウザのアドレスバーに  貼付けてちょっとだけ釣られてみることにします。     案の定、ヤバいサイトです。  も少し足を突っ込んでみると…   前と同じですね。  ここでユーザー情報を入力させて個人情報を  抜き取り詐欺を成立させるわけです。  因みにここにあるリンク先は全て  「amazon-secures-2019-12-1-co-jp.vip:8080/website」  となっているので「ログイン」ボタン以外は  必ずここに戻ってくるようになっています。  何も入力せずに「ログイン」ボタンを押してみると。     となりました(笑)    IPアドレス調査 では、「Magonote-tools」さんの「IPアドレス・ドメインの持ち主を調査」で。  まずメールのヘッダーを表示させてから取得した情報で調査します。  ……  ……     ヤベっ  東京が出てきちゃった(;^_^A  郵便番号まで出てくるんでかなり特定されてきますね。  いつも言いますが、あくまで送られてきたメールのメールサーバー設置場所ですので  悪しからず…     |