Amazonを騙る「返金確認」偽メールを公開:Google Cloud経由のスパム配信経路を特定

【調査報告】最新の詐欺メール解析レポート
解析ステータス:フィッシングサイト確認済み / メール解析結果:Amazon騙りスパム

 

1. 最近のスパム動向と前書き


昨今、大手ECサイトを装った「返金」や「アカウント停止」を通知するスパムが巧妙化しています。単なる情報の窃取だけでなく、正規のクラウドサービス(GCP等)を悪用してフィルタを潜り抜ける手法が目立ちます。本レポートでは、収集された検体を基に、その背後の通信構造を明らかにします。

 

2. 受信メールの基本情報

件名 [spam] amazon.co.jp返金の確認
件名の見出し 冒頭の「[spam]」表記は、サーバーの検閲によりスパム判定を受けたことを示しています。
送信者 “Amazon.co.jp/ビジネス" <no-reply-3nfD@kuronekoyamato.co.jp>
受信日時 2026-02-14 03:21

 

3. メール本文の再現(解析用データ)

注文履歴 | アカウントサービス | Amazon.co.jp

Amazon.co.jpをご利用いただき、誠にありがとうございます。
下記の返金明細より、お支払いいただいたクレジットカードをご確認いただき、
ログインアカウントへの入金をご確認ください。

返金状況を確認 こちらから。

Amazon.co.jp をご利用いただきありがとうございます。


このメールアドレスは配信専用です。このメールには返信しないようお願いいたします。

※できる限り忠実に再現していますが、本物の詐欺メールとデザインが異なる場合もあります。

 

メールの感想とデザイン


本メールはAmazonのブランドロゴを無断使用し、公式通知に酷似したレイアウトを構築しています。しかし、送信ドメインが「kuronekoyamato.co.jp(ヤマト運輸のドメイン)」となっており、Amazonとは一切無関係なドメインである点が最大の特徴です。

 

4. 危険なポイント・注意点・対処法


【アドレス比較】
公式:no-reply@amazon.co.jp
今回:no-reply-3nfD@kuronekoyamato.co.jp(完全な偽装)

【対処法】
このようなメールを受け取った場合、本文内のリンクは絶対に開かず、ブックマークや公式アプリから状況を確認してください。

 

5. 送信元サーバー解析(Received)

以下はヘッダーから抽出した「送信に利用された情報」であり、カッコ内のIPは信頼性の高いデータです。
送信元ドメイン C202602131432078.local (偽装の可能性大)
送信者IPアドレス 167.148.186.6
ホスティング/ホスト名 bc.googleusercontent.com (Google Cloud Platform)
国名 United States (アメリカ合衆国)

 

■ メール回線関連情報

この送信元IPの詳細は、以下の技術解析プラットフォームで確認できます:
https://ip-sc.net/ja/r/167.148.186.6

 

6. リンク先サイト(詐欺サイト)の構造

誘導先URL hxxps://amazozo.woyayao.co* /henkin/co.jp/
(※安全のため伏せ字を含み、リンクを無効化しています)
ブロックの有無 Google Safe Browsing:ブロック対象 / ウイルスバスター:警告表示
稼働状態 稼働中(偽のエラーページを表示)

 

詐欺サイトの画像(リンク先)

解析結果:「Sorry, your request timed out.」と表示されていますが、これは通信遮断を偽装し、ユーザーを油断させて裏でスクリプトを実行させる、あるいは解析を逃れるための偽のエラー画面である可能性が高いです。

 

7. リンク先ドメイン・回線情報

リンクドメイン amazozo.woyayao.com
ドメインIPアドレス 195.86.143.116
ホスティング/国 [Cloudflare] / [アメリカ合衆国]
ドメイン登録日 2026年01月13日(最近)

 

■ サイト回線関連情報・解析エビデンス


ドメイン登録日が非常に最近である理由は、警察やプロバイダによる凍結から逃れるため、攻撃者が短期間で使い捨てる「防弾ホスティング」や「新規ドメイン」を利用しているためです。


本レポートの根拠データ:
https://ip-sc.net/ja/r/[取得したIPアドレス]
WHOIS情報ソース:
https://whois.domaintools.com/amazozo.woyayao.com

 

8. まとめと公式サイトでの確認


過去の事例と比較しても、今回の手法は「返金」という心理的な隙を突く典型的なものです。Amazon公式サイトでも、こうした詐欺メールへの注意喚起が常設されています。

▼ Amazon公式サイト 注意喚起ページ
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=G37V5D698KLSW7P9