『詐欺メール』JCBから『応募締切は2025年12月30日!お見逃しなく!』と、来た件


★詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

アンケートに答えるだけでJCBギフトカード10,000円分プレゼントなんて胡散臭いメールが来ましたが、安易に信じてよいものでしょうか?
あなたならどうします?
今回は、そんな「JCBカード」に成り済ます不審なメールのご紹介となります。

では、詳しく見ていくことにしましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] 応募締切は2025年12月30日!お見逃しなく!
送信者: “JCBカード" <service@mail13.ghananights.com>


お客様各位
JCBカードをご愛顧いただき、ありがとうございます。

アンケートにご協力いただいた方の中から抽選で500名様に「JCBギフトカード10,000円分」をプレゼントします。

ぜひご参加ください。

キャンペーン概要
応募期間:2025年12月15日~2025年12月30日

応募締切:2025年12月30日(先着2,000名様まで)

プレゼント内容:JCBギフトカード10,000円分

応募方法
アンケートリンク

注意事項
応募は期間内に完了してください。

株式会社ジェーシービー

[%1-6个随机属性]>


↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



結論から言うと、このメールは*「フィッシング詐欺」の可能性が非常に高いです。

「抽選で500名様に10,000円分ギフトカード」「先着2,000名様まで」「締切間近!お見逃しなく!」などなど内容が典型的な「釣り文句」で埋め尽くされていて、これらは 焦らせてリンクを踏ませるのはフィッシングの常套手段です。
それに 「抽選で500名様」と書かれている一方で、締切欄には「先着2,000名様まで」とあり、内容に矛盾があり一致していません。

お気づきの方も多いと思いますが、メールの最後に [%1-6个随机属性] といった、システムの設定漏れのような不自然な文字列が含まれています。これは大量送信ツールなどを使用した際によく見られるミスです。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「mail13.ghananights.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。

因みにJCBカードが利用するメールアドレスのドメインは「jcb.co.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received: from mail13.ghananights.com (248.43.84.34.bc.googleusercontent.com [34.84.43.248])


Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。

よく見ると、カッコ内に「bc.googleusercontent.com」と記載がありますよね。
これは Google が管理しているドメインで、
Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスを利用しているユーザーのアクセス元としてログに記録されることがあるドメインの一部です。
故にこのメールの送信者は、このサービスを利用することができる人物であることが分かります。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、東京都杉並区付近です。

最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドの1つです。


リンク先のドメインを確認

さて、本文の「アンケートリンク」と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。

【h**ps://www.myjcb.cfd/login】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

ご覧の通り「」のドメインとは異なるものが利用されていますから、このサイトは公式サイトではありません!
このドメインに関する詳しい情報を「Grupo」さんで取得してみます。

割当てているIPアドレスは「172.67.217.26」
IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。
これは最近のトレンドで多くの詐欺サイトがこの付近に設置されています。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。
リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。

公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。


まとめ

メールの文面や送信者のメールアドレスとリンク先のドメインが「JCBカード」のものと異なるのでこのメールを詐欺メールと判定いたしました。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;