『詐欺メール』『【警告】ポイント失効まであとわずか|ご利用はお急ぎください』と、来た件

★詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
昨日も「JACCSカード」からとしてご紹介した通り、今週に入ってから「ポイント失効詐欺」メールが横行していますね。
今日もこれをネタにした怪しく危険なメールが続々と私の手元に届いています。
今回ご紹介するのもそんな類のメールで、国際クレジットカードブランドの一つ「マスターカード」に成り済ます不審なメールのお話となります。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【警告】ポイント失効まであとわずか|ご利用はお急ぎください(No.-IU-06105329842)
送信者: “株式会社マスターカード" <cnuenca-co.jp@emailXHwP.net>
【重要】Mastercardポイント有効期限が迫っています|お早めにご利用ください
いつもMastercardをご利用いただき、誠にありがとうございます。
お客様がお持ちの Mastercardポイントの一部が、まもなく有効期限を迎えます。
有効期限を過ぎると、未使用分のポイントは自動的に失効いたしますのでご注意ください。
■ 失効予定ポイント数
9,382ポイント
■ 失効予定日
2025年12月18日
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Mastercardポイントは、以下の特典にすぐご利用いただけます。
- キャッシュバック(口座振込・ご請求金額からの減額)
- Amazonギフト券・Google Play・App Store & iTunes ギフトコード
- ANAマイル・Tポイント・楽天ポイントなど各種提携ポイント
- 電子マネー・商品交換
👉 今すぐポイントを使う:
h**ps://www.mastercard.co.jp/ja-jp/personal/index.html
────────────────────
※有効期限を過ぎたポイントは再発行できません。
※交換完了までにお時間をいただく場合がございます。
お得なMastercardポイントを無駄なくご活用いただくため、ぜひお早めにご利用ください。
※本メールは送信専用です。返信は受け付けておりません。
ご不明な点は公式サイトをご確認ください。
© 2025 MasterCard Japan. All rights reserved.
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
昨日ご紹介したJACCSカードを騙ったメールと同じデザインなのですぐにそれとわかります。
送信者名には、はっきりと「株式会社マスターカード」と記載されていますが、マスターカードの日本法人は「マスターカード・ジャパン株式会社」です。
前株と後ろ株の違い以上に社名が全然違っています。
そもそもマスターカードは、ポイントを発行していません。
マスターカードは、決済ネットワークを提供する会社であり、ポイントを発行しているのは実際にカードを発行している金融機関等です。
なのでマスターカードからポイント失効の連絡が来ることはありません。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「@emailXHwP.net」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みにマスターカードが利用するメールアドレスのドメインは「mastercard.co.jp」 や「mastercard.com」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from C202512121946620.local (unknown [193.239.154.41])
本来ならここには、送信者のメールアドレスと同じドメインが記載されるはずですがそれとは全く異なる「C202512121946620.local」なんてドメインが記載されていますね。
もうこの時点でこのメールは偽メール確定!
Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、香港付近です。
それにこのIPアドレスは既にブラックリストに登録されて、そのカテゴリは「サイバーアタックの攻撃元」とされています。

最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドの1つです。
リンク先のドメインを確認
さて、本文にマスターカードの公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://ymznne.top/mastercard.co.jp/ja-jp/personial/fincd-a-card/world-elite.html】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
このURL、マスターカードのようにも見えますが、ドメイン部は「ymznne.top」で全然異なるものが利用されていますから、このサイトは公式サイトではありません!
このドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。

割当てているIPアドレスは「152.32.203.54」
「IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな東京都杉並区付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むと開いたのは「404 Error: Page not found」とだけ書かれた真っ白エラーページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思いますが、ウイルスバスターにブロックされたことが、ここには以前危険なサイトが存在していたことを物語っていますね。
まとめ
メールの文面や送信者のメールアドレスとリンク先のドメインが「マスターカード」のものと異なるのでこのメールを詐欺メールと判定いたしました。
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;









