『詐欺メール』三菱UFJ証券『【重要】お客様情報の更新に関するお願い』と、来た件
★詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
しかし今年に入ってからマジで証券会社を騙る詐欺メールが多くなりました。
最初にご紹介したのは2025年2月「楽天証券」を騙るものでした。
あれから10か月を過ぎようとしていますが、いまだに大量に送られてきています。
今回は、そんな「三菱UFJ証券」に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【重要】お客様情報の更新に関するお願い
送信者:三菱UFJ証券 <wprzd@mail07.b-raved.com>
【重要】お客様情報の更新に関するお願い
冢地 武雅お客様
平素より三菱UFJ証券をご利用いただき、誠にありがとうございます。
さて、当社にご登録いただいておりますお客様情報の有効期限が、下記のとおりまもなく終了いたします。
■ 有効期限: 2025年11月30日(火)
金融商品取引法や本人確認法などの法令に基づき、お取引を継続される場合には、有効期限内の情報にご更新いただく必要がございます。
期限までに更新が確認できない場合、お取引の一部(新規買建等)がご利用いただけなくなる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
■ 情報の更新方法
大変お手数ですが、下記のいずれかの方法にて、必要書類を提出いただけますようお願い申し上げます。
【方法1】オンラインでの更新(推奨)
三菱UFJ証券のh**ps://auth.kabu.co.jp/u/login/identifier、または「三菱UFJ証券アプリ」にログインいただき、[口座管理] または [お客様情報の変更] メニューから、案内に沿って更新手続きを行ってください。
【方法2】郵送での更新
必要書類(身分証明書のコピーなど)を同封の上、下記あて先まで郵送にてご送付ください。
〒108-0074 東京都港区高輪3-19-15
※ご注意
当社から、メールまたはお電話にてパスワードや暗証番号をお聞きすることは一切ございません。
本メールに心当たりのない場合、またはご不明な点がございましたら、下記お問い合わせ先までご連絡ください。
【お問い合わせ先】
三菱UFJ証券株式会社 カスタマーサービスセンター
電話: 03-6742-4900 (フリーダイヤル)
0120-64-5005 (携帯電話)
受付時間: 平日 9:00~17:00
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三菱UFJ証券株式会社
Mitsubishi UFJ Securities Co., Ltd.
https://www.mufg.jp/
※このメールは送信専用アドレスから配信されています。
ご返信いただいてもご回答できませんので、あらかじめご了承ください。
Copyright (C) Mitsubishi UFJ Securities Co., Ltd. All Rights Reserved.
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本文ここまで
このメールは明らかに正規のお知らせに見せかけた詐欺メールの典型パターンに該当しています。
まず冒頭の「冢地 武雅」と言う個人名。
どこかで見たことあるような名前ですが、この「冢」と言う漢字は旧字体で現在は「塚」が常用漢字として使われます。
これで分かりますよね?
そう、お笑いタレントと俳優「塚地 武雅(つかじ むが)」さん。
当然私ではありません!(笑)
どうしてタレントさんの名前を使ったのか?
これは詐欺メールと見抜けるかどうか、我々に対する挑戦状でしょうか。
そして証券会社名が現在の存在する公式名称と合っていません。
「三菱UFJ証券」は過去にあった企業名で、後に合併が行われ「三菱UFJ証券ホールディングス」に変更、更に現在は「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」と変更されています。
こういった名称のミスマッチは詐欺メールでよく使われます。
末尾にあるカスタマーサービスセンターとされる連絡先をよく見てください。
03-6742-4900 (フリーダイヤル)←03から始まるのでこれはフリーダイヤルではありません!
0120-64-5005 (携帯電話)←0120から始まるので、こちらがフリーダイヤルです!(笑)
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「mail07.b-raved.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from mail07.b-raved.com (229.218.97.34.bc.googleusercontent.com [34.97.218.229])
Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
よく見ると、カッコ内に「bc.googleusercontent.com」と記載がありますよね。
これは Google が管理しているドメインで、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスを利用しているユーザーのアクセス元としてログに記録されることがあるドメインの一部です。
故にこのメールの送信者は、このサービスを利用することができる人物であることが分かります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、大阪市役所付近です。
最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドの1つです。
リンク先のドメインを確認
さて、本文に直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://draxeno.cfd/co.jp】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
このドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。
割当てているIPアドレスは「172.67.176.151」
「IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。
これは最近のトレンドで多くの詐欺サイトがこの付近に設置されています。
リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。
リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。
現在は実在しない「三菱UFJ証券」なのでどのようなページが開くかと思ったら…
あらあら、みずほ証券だって(笑)
もうどーでもいいですわ~(;^_^A
まとめ
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;