『詐欺メール』Amazonから『【重要】会員費の誤請求に伴う返金および口座確認のお願い』と、来た件


★詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

今日は Amazon を騙る怪しく危険なメールが非常に多い気がします。
もしかして24日から始まるブラックフライデーセールを見越してのことでしょうか?
今回は、そんな「Amazon」に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
では、詳しく見ていくことにしましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] 【重要】会員費の誤請求に伴う返金および口座確認のお願いNo.71555
送信者: “Amazon" <helpo@signedphotoauthentic.com>


【重要】Amazon会員費の誤請求に伴う返金および口座確認のお願い


いつもAmazonをご利用いただき、誠にありがとうございます。

お客様のアカウントにおいて、
Amazonプライム会員費が誤って自動的に引き落とされたことを確認いたしました。

本件につきましては、返金処理がすでに完了しております。
お手数をおかけいたしますが、返金が正しい口座に反映されているか、必ずご確認ください。

────────────────────

【返金内容】
対象項目:Amazonプライム会員費(自動更新分)
返金方法:クレジットカード口座への自動返金
反映時期:処理完了後、通常3?5営業日以内

────────────────────

【補償特典】
?Amazonギフト券 1,000円分
(返金処理完了後、順次アカウントに自動付与)

────────────────────

返金内容および口座情報が正しく反映されているか、
以下のリンクより必ずご確認ください。

▼返金口座を確認する

h**ps://www.amazon.co.jp/refund

────────────────────

このたびはご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
今後ともAmazonをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。


↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



このメールは典型的な詐欺メールです!
リンクは開かずそのまま削除してください。

このメールには、詐欺メールである可能性が高いポイントがいくつか存在します。
まず、返金について。
Amazon は、返金確認のためにリンクへ誘導することはありません。
実際に返金された方も多くいらっしゃると思いますが、Amazon の返金は、自動的にカード会社を通じて返金されます。
そのためリンク操作を要求しません。

次に。
「Amazonギフト券1,000円」など特典を付けるのは詐欺メールの典型手口。
本物の返金通知でAmazonギフト券が付くことは基本ありません。

そしてこのメールにはいくつか日本語に不自然な表現があります。
例えば「3?5営業日」。
本来は「3~5営業日」で恐らく ”~” が文字化けしてしまったものと思われます。

更に「ご確認ください」を繰り返し記載して表現を強調する手法。
急がせるのは詐欺でよく使われます。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「signedphotoauthentic.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。

もうお分かりですよね?
そうです、 Amazon 
が利用するメールアドレスのドメインは「amazon.co.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received: from signedphotoauthentic.com (signedphotoauthentic.com [34.142.160.17])


Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、シンガポール山中です。

最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドの1つです。


リンク先のドメインを確認

さて、本文に Amazon の公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。

【h**ps://rbzmoor.com/jp/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

ご覧の通り Amazon のドメインとは異なるものが利用されていますから、このサイトは公式サイトではありません!
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を「Grupo」さんで取得してみます。

割当てているIPアドレスは「172.67.193.150」
IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。
これは最近のトレンドで多くの詐欺サイトがこの付近に設置されています。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むと開いたのは英語でタイムアウトしたことが書かれた真っ白なエラーページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思いますが、ウイルスバスターにブロックされたことが、ここには以前危険なサイトが存在していたことを物語っていますね。


まとめ

メールの文面や送信者のメールアドレスとリンク先のドメインが Amazon のものと異なるのでこのメールを詐欺メールと判定いたしました。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;