『詐欺メール』『【Amazon】ブラックフライデー特典 2,000ポイント付与のお知らせ』と、来た件


★詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

毎年行われるAmazonのビッグキャンペーン「ブラックフライデー」ですが、2025年の今年は11月24日からスタートするそうです。
そうなってくると増えてくるのがこのキャンペーンをおとりにした怪しく危険なメールたち。
今回は、そんな Amazon に成り済ます不審なメールのご紹介となります。

では、今回も詳しく見ていくことにしましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] 【Amazon】ブラックフライデー特典 2,000ポイント付与のお知らせNo.590197142
送信者: “Amazon" <helpo@mobile-bsport.com>


【Amazon】ブラックフライデー特典 2,000ポイント付与のお知らせ

お客様

日頃よりAmazonをご利用いただきありがとうございます。

ブラックフライデー期間(11/20?12/1)に合わせ、
お客様には 2,000ポイント を進呈いたしました。
ポイントはセール対象商品を含む全カテゴリーでご利用いただけます。

ポイントおよびお支払い設定の確認は、以下のページから行えます。

?? ポイント?お支払い設定を確認する

h**ps://www.amazon.co.jp/gp/help/

────────────────────

セール期間中はアクセスが集中する場合があり、
ポイントの反映に数分お時間をいただくことがございます。

────────────────────
■ 付与ポイント:2,000ポイント
■ 利用期間:2025年12月1日 23:59 まで
■ 対象:全商品カテゴリー(デジタル商品含む)
────────────────────

不明な点がございましたら、カスタマーサービスまでお問い合わせください。

いつもAmazonをご利用いただき、誠にありがとうございます。

Amazonカスタマーサービス


↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



このメールいおんはいくつか不審な点があります。
まずは冒頭の宛名部分。
通常 Amazon のメールの場合の宛名は「氏名」が使われこのように「お客様」などと言った抽象的な表現は行われません。
そして「?? ポイント?お支払い設定を確認する」などの文字化けや怪しい絵文字は、公式メールではあまり見られませんので少し怪しいサインで、日本語の環境が整っていないデバイスで作成された可能性が高いです。
更に Amazon は通常、ポイントを自動付与する場合でも、マイページにログインして確認するよう案内しますから、メール内リンクで直接アクセスさせようとする場合は注意が必要です。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「mobile-bsport.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。

もうお分かりですよね?
そうです、Amazon
が利用するメールアドレスのドメインは「amazon.co.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received: from mobile-bsport.com (mobile-bsport.com [34.85.17.85])


Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。

もう Amazon からのメールではないことは確定的ですが、一応試しにドメイン「mobile-bsport.com」を割当てているIPアドレスとカッコ内のIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが「Grupo」さんで取得したこのドメインに割当てているIPアドレスです。

Received のカッコ内にあったIPアドレスと全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる「mobile-bsport.com」を使ったメールアドレスは偽装であることが確定です!!

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、東京都杉並区付近です。

最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドの1つです。


リンク先のドメインを確認

さて、本文に Amazon の公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。

【h**ps://lpqbyarrp.acraplus.com/cevxocqk】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

ご覧の通り Amazon のドメインとは異なるものが利用されていますから、このサイトは公式サイトではありません!

このドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。

割当てているIPアドレスは「104.21.65.91」
IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。
これは最近のトレンドで多くの詐欺サイトがこの付近に設置されています。

リンクを辿ってみると、一旦はGoogleChromeのセキュリティにブロックされましたが、解除して進むと開いたのは英語でタイムアウトしたことが書かれたエラーページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思いますが、ウイルスバスターにブロックされたことが、ここには以前危険なサイトが存在していたことを物語っていますね。


まとめ

メールの文面や送信者のメールアドレスとリンク先のドメインが「Amaozn」のものと異なるのでこのメールを詐欺メールと判定いたしました。
これから年末年始に向け、様々なところで色いうろなキャンペーンが繰り広げられますが、決まってこの時期増えてくるのがそれらのキャンペーンに便乗したこういって詐欺メールです。
こういった甘い言葉に騙されないようご注意ください。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;