『詐欺メール』『 au PAY 10,000ポイント進呈のお知らせ』と、来た件



「生成AI」が普及し増々便利になる世の中。
詐欺師もこれを逃すはずが無く、怪しいメールにも生成AIが浸透しつつあり
最近では違和感のない流暢な日本語を使うメールが多くなりました。
このブログは、悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にご紹介し
一人でも被害者が少なくすることを願い、怪しく危険なメールを見破る方法の拡散や
送信者に関する情報を深堀し注意喚起を促すことが最大の目的です。

もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


☆当サイトでは、これらの観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

最初に1点だけ以下の件ご了承ください。
本来ならメールの本文を画像でお見せする方が分かりやすいかも知れませんが、全てを画像化してしまうとGoolgeなどのキーワード検索に反映されず、不審なメールを受取って不安で検索される方に繋がらない可能性が高くなります。
できる限り沢山の方に見ていただき情報が拡散できるようにあえて本文を丸々コピペしてテキストにてできるだけ受け取ったメールに近い表現にした上で記載しています。

では、進めてまいります。


前書き

気が付けばもう数日で11月。
ちょっと前におせち食べたばかりだと思っていたのにもう年末が近づいてきましたよ、早いものですね。
そう、年末と言えば怪しく危険なメールが増加します。
そんな中で多くなるのが偽のキャンペーンメールです。

今回は、「au」に成りすまして送られてきた不審な偽キャンペーンメールのご紹介となります。
では、お話を先に進めてまいります。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] au PAY 10,000ポイント進呈のお知らせ
送信者: “au PAYポイントプログラム事務局" <information@aofengqingshu.com>


平素よりau PAYをご利用いただき、誠にありがとうございます。

お客様は、過日実施されたau PAYポイントキャンペーンの対象となりました。以下の内容でポイントが進呈されます。

■ 対象ポイント数:10,000 au PAYポイント
■ 対象期間:2025年10月1日 ~ 2025年10月31日

進呈されたポイントの受け取りにはお手続きが必要です。
以下のリンクより、au IDでログインのうえお手続きをお願いいたします。

▼ポイント進呈確認ページ
h**ps://my-au.g605pk.top/

※確認期限:2025年10月31日 23:59(JST)
※期限を過ぎた場合、進呈予定のポイントは無効となる場合があります。

お手続きはお早めにお願いいたします。

今後ともau PAYならびにKDDIをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

─────────────────────────────
KDDI株式会社
https://au.com

(本メールは送信専用です)


↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



これらの不審なメールは、皆さんが様々な登録の際に利用したメールアドレスが漏洩し、専門の業者がその漏洩したアドレスを収集たものを入手した詐欺グループが、こういったメールを送っているので、このメールを受取ったのは、私をはじめ「au」ユーザーばかりではありません。
大量のメールを送った中で、一部の対象者を狙った数打てば当たる方式の詐欺メールです。

唐突に10,000ポイントが貰えるなんてメールが来たら誰もが飛びついてしまいますよね。
でもお気を付けください、このメールは人間心理に付込んだ紛れもない詐欺メールです。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合、注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「aofengqingshu.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません

もうお分かりですよね?
そうです、「au」
が利用するメールアドレスのドメインは「au.com」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received: from aofengqingshu.com (66.218.13.34.bc.googleusercontent.com [34.13.218.66])


Receivedのカッコ内は、送信者が利用したサーバーが自身で刻む唯一信頼できる部分で偽装はできません。

ここには『googleusercontent.com』と書かれています。
これはGoogleが提供する各種サービスがコンテンツを配信・ホスティングするために使用されるドメインです。
故にこのメールの送信者は、このサービスを利用してこのメールを送信しているようです。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、オランダのフローニンゲン付近です。

皆さん、果たして au がこのようなところからユーザーに宛ててキャンペーンメールを送るでしょうか?


リンク先のドメインを確認

さて、本文に直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。

【h**ps://my-au.g605pk.top/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

これまた au のドメインとは異なるものが利用されていますね。

このドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。

この結果から、どうやらこのドメインは現在どのIPアドレスの割り当てがされていないもので、利用することはできません。
当然リンクは機能していないので詐欺サイトも存在していません。
但し、リンク先をたどるとウィルスバスターにブロックされてしまうので以前は危険なサイトが存在していたことが分かります。


まとめ

送信者のメールアドレス、リンク先のURLにあるドメインのどちらも au のものではありませんのでこのメールは詐欺メールと判断しました!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;