『詐欺メール』三井住友カードから『【当月のご請求について】お支払い日のご案内』と、来た件

★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
★大量に送られていた証券会社に成り済ます悪質メールは、現在終息中ですが少ないと言えどまだまだ届いていますのでご注意ください★
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
月中旬と言えば、楽天やYahoo!、三井住友カードなどのクレジットカード会社から今月のお支払金額の確認メールが届く頃です。
今回は、そんなクレジットカード会社に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
では、今回も詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【当月のご請求について】お支払い日のご案内
送信者:"三井住友カード" <whhumh@beemerbee.com>
三井住友カードVISAをご利用いただきありがとうございます。次回のお支払い金額のお知らせです。
5月11日のお支払い金額
三井住友カードVISA
177,000円
Vpassで利用明細を確認(アプリで開く)
Web版 Vpassでの確認はこちら
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
先日、5月11日に三井住友カードから『お支払い金額のお知らせ』と言う件名で今月分の通知が届き内容も確認したばかりなのに、また今朝のメールチェック時にこのようなメールが届いています。
5月11日のお支払い金額と書いてあるので締め日は正しいですが、本物と件名が異なりますね。
それに文中の”VISA”と言う文字が全角のアルファベットになっていますよね、これ、怪しいメールの1つの特徴。
あまり数字とか記号とかアルファベットを全角で書くことってあまりないと思います。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『beemerbee.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに私のところに届く三井住友カードからのメールアドレスのドメインは『vpass.ne.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from beemerbee.com (ab218251.f.west.v6connect.net [183.76.218.251])
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
では、試しにドメイン『beemerbee.com』を割当てているIPアドレスとこのIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが『Grupo』さんで取得したこのドメインに割当てているIPアドレスです。
全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる『beemerbee.com』を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。
次にReceivedフィールドのカッコ内に書かれているドメイン『ab218251.f.west.v6connect.net』についても同様に調べてみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者は、インターネットプロバイダーの『ASAHIネット』が取得しているようです。
調べてみると『west.v6connect.net』は、ASAHIネットが提供する法人向けIPv6インターネット接続サービス『v6 コネクト』の西日本エリアのネットワークで利用されるドメインの一つですだそうです。
では次に、このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、東京のJR神田駅付近です。
これらの結果から、このメールの送信者は、ASAHIネットが提供する『v6 コネクト』の西日本エリアでのユーザーで、JR神田駅付近でメール送信できる人物と言うことになります。
まあ、恐らくプロバイダーが情報開示すれば誰が何処から接続したのかはすぐにバレそうですけどね。
宛名を確認
私のところに届く三井住友カードからのメールにはちゃんと冒頭に宛名が書かれていますが、このメールには宛名がありませんよね。でももしこれが本当に三井住友カードからだとすれば、ユーザーの氏名やハンドル名を絶対知っているはずですから宛名が無いのはとても不自然です。
ならどうしてこのような書き方をするのでしょうか?
その原因は、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがないからです。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのでしょう。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『Vpassで利用明細を確認(アプリで開く)』と『Web版 Vpassでの確認はこちら』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://www.oitajidoushahan.jp/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた三井住友カードのドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
[名前]に『Whois情報公開代行サービス by お名前.com』と[Name]に『Whois Privacy Protection Service by onamae.com』と記載されています。
これは『お名前.com』が提供するWhois情報公開代行サービスです。このサービスを利用することで、ドメイン登録者の個人情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど)を、第三者からの閲覧から保護できますが、半面最近は、このサービスが藪蛇(やぶへび)になりこういったサイバー犯罪の温床とされることが多く見られます。
割当てているIPアドレスは『23.160.193.6』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、米国のシカゴ付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、一旦はGoogle Chromeとウイルスバスターにダブルブロックされましたが、解除して進むと開いたのは『404 Error: Page not found』とだけ書かれた真っ白なページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思いますが、Google Chromeとウイルスバスターにブロックされたことが、ここには以前相当危険なサイトが存在していたことを物語っていますね。
まとめ
三井住友カードが、自社のものではないドメインを使ったメールアドレスでユーザーにメールを送り、シカゴ付近に設置されたウェブサーバーにあるサイトに誘導するって絶対おかしいです!
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;