『詐欺メール』『【マネックス証券】セキュリティシステム更新に伴う確認手続き』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます！
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
★現在、偽キャンペーンメールが大量発生中、特にポイント付与メールにご注意ください★
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分～10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
また新たな証券会社を騙った刺客です！
今度は、『マネックス証券』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
では、今回も詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名：[spam] 【マネックス証券】セキュリティシステム更新に伴う確認手続き2025/4/12
送信者："マネックス証券" <noreply-ocr-open@monex.co.jp>
マネックス証券
【重要】セキュリティ環境の確認と設定のお願い
平素よりマネックス証券をご利用いただき、誠にありがとうございます。
当社では、セキュリティ基準の見直しに伴い、現在ご利用のログイン環境（端末・ブラウザ等）の安全性を確認させていただいております。
最近、一部のお客様の環境において、通常の認証プロセスが正常に完了しない事象が報告されております。
そのため、以下のリンクよりお客様ご自身の環境が安全にご利用いただける状態であるかをご確認のうえ、必要に応じて設定を行っていただく必要がございます。
※設定内容により、今後のお取引時に追加の確認が不要となる場合もございます。
【所要時間】約1〜2分程度 【受付期限】4月31日まで（目安）
セキュリティ環境の確認を行う
よくあるご質問はこちらよりご確認いただけます。
本メールは送信専用です。返信には対応しておりません。
Copyright © 2025 Monex, Inc. All Rights Reserved.
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
なんでも、通常の認証プロセスが正常に完了しない事象が報告されているらしく、セキュリティ基準の見直しに伴い、ログイン環境の安全性を確認しているんだって。
リンクから環境が安全状態であるかを確認して、必要に応じて設定を行うように呼び掛けるメールですね。
でも、そのリンクは安全だなんて全く言えなくとても危険で悪質なサイトだってことを私は知っています。😁
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『monex.co.jp』
確かにこのドメインは、マネックス証券の公式なものですが、ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from mail8.kmrceshiqn.com (unknown [209.54.103.190])
本来ならここにも送信者のメールアドレスと同じドメインが記載されているはずですが、それとは全く異なる『mail8.kmrceshiqn.com』なんて怪しいドメインが記載されています。
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
では、このドメイン『mail8.kmrceshiqn.com』を割当てているIPアドレスとこのIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが『Grupo』さんで取得したこのドメインに割当てているIPアドレスです。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、米国のシコーカス(Secaucus)付近です。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『セキュリティ環境の確認を行う』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://monex.co.madfdci.sbs/Login/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
今度はマネックス証券のドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
『Registrant Organization』には『See PrivacyGuardian.org』と記載されています。
これは、同社が提供するドメインプライバシー保護サービスが利用されていることを表すもので、このサービスを利用すると、ドメインの登録者の各種情報(名前、住所、電話番号、メールアドレスなど)が公開されるのを防ぐため、その代わりにこのように、See PrivacyGuardian.org の情報が表示され、スパムや不正アクセスからの保護が強化することができます。
半面最近は、このサービスが藪蛇(やぶへび)になりこういったサイバー犯罪の温床とされることが多く見られます。
割当てているIPアドレスは『192.161.163.23』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、米国のカークランド付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターとGoogle Chromeにダブルブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。
公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページでこのように、本人認証と称し更に取引パスワードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
マネックス証券が、米国のシコーカス付近からユーザーにメールを送り、米国のカークランド付近に設置されたウェブサーバーにある危険とされるサイトに誘導するって絶対おかしいです！
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;