『詐欺メール』LINEから『アカウントセキュリティ確認のお知らせ』と、来た件

★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
★現在、偽キャンペーンメールが大量発生中、特にポイント付与メールにご注意ください★
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
やはりLINEを騙るメールが活発化しているようで、またこのようなメールが私の元に届きました。
では、今回も詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] アカウントセキュリティ確認のお知らせ(メール番号:CF-CY-23551901337)
送信者: LINE通知センター <NoReply@ek1F.co.jp>
お客様
平素よりPayPayをご利用いただき、誠にありがとうございます。
お客様のアカウントにおいて、2025年4月8日07:30に異地ログインが確認されました(例:2025年4月8日08:00に東京からSamsung Galaxy S23で異常操作が検出)。安全のため、以下の手続きをお願いいたします。
確認手続きへ
ご対応いただけない場合、個人情報漏洩のリスクがございます。PayPay利用規約に基づく措置です。
🔒 確認期限:2025年4月10日23:59(JST)
※本メールはすべてのご契約者さまにお送りしております。お手数をおかけいたしますが、ご協力をお願い申し上げます。
◆このメールは、2025年4月8日時点で「PayPay」にご登録のメールアドレスへお送りしております。
◆このご案内が行き違いました場合は何卒ご容赦いただきますようお願い申し上げます。
◆このメールアドレスは送信専用です。お問合せはこちらまでお願いいたします。
<編集・発行>PayPay株式会社
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー
登録番号:関東財務局長(電気通信事業者)第123号
Copyright (c) PayPay Corporation. All Rights Reserved.
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
送信者は、確かに『LINE通知センター』と記されているのに本文はPayPayに関する不正アクセスに関するもの。
いくらLINEとPayPayが連携しているとしても、このようなPayPayに関する通知がLINEから送られてくるのはどうなんでしょうか?
『異地ログインが確認されました』と書かれていますが、読んで字の如くで考えるとこれはいつもと違う場所からのアクセスを意味しているようですが、デバイスが異なるのならともかく別にどこからアクセスしようがそれは不正アクセスになるとは限らないでしょう。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『ek1F.co.jp』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
怪しいと思って、このドメインの現在の状態を『Grupo』さんで確認してみました。
『No match!!』とあるので、このドメインはデーターベースに存在しないようです。
もしかしてと考えて今度はムームードメインさんで空き状態を確認すると…
カートに追加できるので、このドメインは現在誰にも取得されていない空きドメインであることが分かりました。
空きドメインではメールの受送信はできないのでこのメールアドレスは明らかに偽装されています。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from csdcixwumn.com (unknown [166.88.142.142])
おやおや?
ここにはまた別の『csdcixwumn.com』なんてドメインが書かれていますね。
先程と同様にこのドメインの現在の状態を『Grupo』さんで確認してみました。
またしてもNo matchですので、このドメインもウソですね。
このReceivedフィールド末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
このIPアドレスを元にメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、米国のヒューストン付近です。
宛名を確認
このメールの冒頭には『お客様』と『宛名』が書かれています。
でも仮にもしこれが本当にLINEさんからだとすれば、ユーザーの氏名やハンドル名を知っているはずですからこのような宛名はとても不自然です。
ならどうしてこのような書き方をするのでしょうか?
その原因は、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがないからです。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのでしょう。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『確認手続きへ』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://keacosanv.shop/co.jp/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまたLINEには縁も所縁も無いドメインが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は、アイスランドのレイキャビクです。
割当てているIPアドレスは『118.194.230.122』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな、東京都杉並区付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むと開いたのは『404 Error: Page not found』とだけ書かれた真っ白なページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思いますが、ウイルスバスターにブロックされたことが、ここには以前危険なサイトが存在していたことを物語っていますね。
まとめ
LINEに成り済ます怪しいメールが急増しています。
心当たりの無いLINEからのメールは目を通すことなく削除してください。
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;