『詐欺メール』楽天証券から『以降のオンラインサービスログイン時の確認画面表示について』と、来た件


★フィッシング詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

最近ちょこちょこみられる『楽天証券』を称す怪しいメール。
2025年1月に1,200万口座を突破したとされる楽天証券ユーザー。
このユーザーを狙った不審なメールのご紹介となります。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] [DATE_L]以降のオンラインサービスログイン時の確認画面表示について
送信者:"楽天証券" <dvmkebdatq@toyobiso.com>


[DATE_L]以降のログイン時に
<サイトご利用にあたってのご留意事項>の確認画面が表示されます。
━━━━━━━━━━

平素は、楽天証券をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

当社ホームページ等でご案内の通り、2025年2月28日の「楽天の証券取引約款」改定において、オンラインサービス約款が変更になります。
[DATE_L]より順次、オンラインサービスログイン時に<サイトご利用にあたってのご留意事項>について、確認画面が表示されます。
サイト改善とサービス・利便性の向上を図り、お客様のニーズに応じたサービスや商品をご提供するため、お手数ですが、下記のリンクをアクセスし、回答してください。

https://amhxssv.top/hwujk

※「今は同意しない」を選択された場合、7日後に確認画面が再表示されます。

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▼「楽天の証券取引約款」等の一部改定について
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20240209-01.html

▼サイトご利用にあたってのご留意事項
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20160426-01.html
━━━━━━━━━━

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【1】このメールアドレスは、楽天証券(株)からの発信専用とさせていただいております。このメールの送信元のアドレス宛てに返信することはできません。

【2】銘柄の選択など、投資の最終決定はご自身の判断でなさるようにお願いいたします。

【3】このメールの内容は、お客様限りでご使用ください。メールの内容については楽天証券(株)が著作権を有し、よってそのいかなる部分も、電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、複製または転送などを行わないようお願いいたします。

【4】送信上の誤処理により、受信される予定でない方に配信されました場合は、送信者までお知らせいただき、受信されましたメール内容は削除していただきますようお願いいたします。

【5】メールによる残高照会などのお問い合わせ、ご伝言などを承ることはできませんので、ご了承ください。

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<お問い合わせ先>
内容により、お問い合わせ先が異なりますので、以下のページよりご確認ください。
▽お問い合わせ一覧
https://amhxssv.top/hwujk

――――――――――――――――――――
加入協会 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
商号等 楽天証券株式会社/金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第195号、商品先物取引業者
――――――――――――――――――――

© Rakuten Securities, Inc.


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本文ここまで



このメールは、オンラインサービス約款が変更になるのに際し確認事項があるので、リンクにアクセスして回答をするように促すものです。
私、投資とか全くやっていないのでこのようなメールをもらっても痛くもかゆくもありませんが、ユーザーだったら騙されてしまいそうですよね。
件名と冒頭の『[DATE_L]』は日付関数でしょうか?
上手く動作せずそのまま関数が表示されています。

冒頭から挨拶があるわけでもなく唐突に『以降のログイン時に<サイトご利用にあたってのご留意事項>の確認画面が表示されます』って変ですよね。
その後ろの行で挨拶が書かれています…


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『toyobiso.com
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに楽天証券が利用するメールアドレスのドメインは@rakuten-sec.co.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。


Received: from toyobiso.com (ik1-219-79747.vs.sakura.ne.jp [153.120.62.251])


おやおや?
ここには『sakura.ne.jp』なんてドメインが記載されているので、このメールの送信者はどうやら『さくらインターネット』のメールサーバーを利用したようです。
ということは、送信者はこのさくらインターネットユーザーだと分かりますね。

ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません
ドメイン『toyobiso.com』を割当てているIPアドレスとこのIPアドレスを比較してみましょう。
このドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる『toyobiso.com』を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。
では『ik1-219-79747.vs.sakura.ne.jp』はどうでしょうか?
同様に『Grupo』さんで取得してみます。

合致しましたね。
やっぱりこのメールの送信者は、さくらインターネットユーザーで確定です!

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、大阪府大阪市付近であることが分かりました。

さくらインターネット本社は、大阪府大阪市北区にあるのでこの結果も頷けますね。


 

リンク先のドメインを確認

さて、本文に直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
h**ps://amhxssv.top/web/login.html
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

『Registrant Organization』には『See PrivacyGuardian.org』と記載されています。
ここでは、ドメインプライバシー保護サービスを行っており、このサービスを利用すると、ドメインの登録者の各種情報(名前、住所、電話番号、メールアドレスなど)が公開されるのを防ぐため、その代わりにこのように、Super See PrivacyGuardian.org の情報が表示され、スパムや不正アクセスからの保護が強化することができます。
半面最近は、このサービスが藪蛇(やぶへび)になりこういったサイバー犯罪の温床とされることが多く見られます。

割当てているIPアドレスは『172.67.183.252
IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。

公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。

当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで、このように本人認証と称し個人情報と暗証番号を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

楽天証券が、さくらインターネットのサーバーを利用しユーザーにメールを送り、遠くカナダのトロント市庁舎付近に設置されたウェブサーバーにあるサイトに誘導するって絶対おかしいです!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;