『詐欺メール』Amazonから『【重要】自動更新失敗のご案内』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
先回に引き続き今回も『Amazon』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
このプライムの月額費用の支払いができなかったと言うメールは、ずいぶん昔からあるとても古典的なネタです。
故に未だに旧料金(500円)が記載されたメールが届くこともあります。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【重要】自動更新失敗のご案内 #649-0196177
送信者:"Amazon.co.jp" <info@dfvgu.com>
⚠️ 重要:支払い方法更新が必要です
Amazonプライムの月額会費(税込600円)の決済処理が完了できませんでした。 ータノ じエよロほボモバリでボコマきゑョムげイ
Prime特典の一時利用停止中 ゖ ちぴゎっテぉゲラヤポヰカょ
最終更新期限:7日以内 せ もごきぺョラ゛やぽサはるョ
今すぐ更新する
よくある原因 キヌょッ ィゟニぃどわねげシくゝぱのィ
- カード情報の入力誤り りぷや
- カードの一時停止/失効状態
- 利用限度額の超過
- 発行会社のシステムメンテナンス
- アカウントのセキュリティ制限発動
※ 本メールは送信専用アドレスから配信されています
© 1996-2025, Amazon.com, Inc.dt
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
1つ前のエントリーにも書きましたが、この本文には、所々の行の末尾に赤文字にしたようにおかしな文字が書かれています。
これは普通に見ているだけでは見えてこないもので、本文をコピペして初めて見えてくるもので、恐らくワードサラダと呼ばれる一つの技法です。
もしあなたにもこのメールが届いていたら試しにメールの本文を全文コピーしてメモ帳などのテキストエディタに貼り付けてみてください。
きっと同じように出てくるはずです。
このワードサラダについては、うちのサイトでも特集を書きましたが、簡単に言えば、関連性の薄い単語を無理やり詰め込んだ文章で、『件名の見出しを確認』の項目でも少し触れますが、目的は受信サーバーに不審なメールを見分けるために設けられた迷惑メールフィルターを困惑させて通過させようとすることです。
でもこのメールの件名には『[spam]』と見出しが付けられているようにしっかりとその網に引っかかっています。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『dfvgu.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
皆さん既にご承知の通りAmazon が利用するメールアドレスのドメインは『@amazon.co.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from mail2.dfvgu.com (unknown [185.202.101.45])
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
ドメイン『mail2.dfvgu.com』に関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は中国です。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、ソウル付近であることが分かりました。
宛名を確認
このような支払いに関する大切なメールの冒頭には『○□△ 様』と言ったように『宛名』が書かれていますが、でもこのメールにはその宛名が存在しません。
でも仮にもしこれが本当に Amazon からだとすれば、ユーザーの氏名やハンドル名を知っているはずですから宛名が無いのはとても不自然です。
ならどうしてこのような書き方をするのでしょうか?
その原因は、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがないからです。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのでしょう。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『今すぐ更新する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://www.wxhuaxin.net/onthis3afa/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた Amazon のドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は中国広東省です。
割当てているIPアドレスは『185.202.103.188』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、東京都千代田区付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。
公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここに入力してボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページでこのようにクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
Amazon が、自社のものではないドメインを使ったメールアドレスで、ソウルからユーザーにメールを送り
これまた自社のものではないドメインを使ったサイトに誘導するって絶対おかしいです!
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;