『詐欺メール』続『ヨドバシドットコム:「お客様情報」変更依頼受付のご連絡』と、来た件

★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
今回は、『ヨドバシドットコム』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
このメールは、以前2022年5月に一度こちらのページでご紹介したことがある件名のメールですが、3年経ってまた最近のメールが増えているので、情報のアップデートとして改めてご紹介していこうと思います。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] ヨドバシドットコム:「お客様情報」変更依頼受付のご連絡_ID:024599217541
送信者:"ヨドバシ・ドット・コム" <photoard@materials3dimpresion.com>
■■「お客様情報」変更依頼受付のご連絡■■
(このメールは、配信専用のアドレスで配信されています)
ヨドバシドットコムをご利用いただき、ありがとうございます。
お客様のお客様情報変更手続きをおこないました。
内容のご確認をお願いいたします。
(パスワードは、表示しておりません)
【変更対象の会員ID】
———————————————————–
会員ID : joogen@hkg.odn.ne.jp
———————————————————–
●変更されたお客様情報
———————————————————–
電話番号
日中のご連絡先電話番号
ご登録情報は、下記「お客様専用ページ」からご確認ください。
▼お客様専用ページ
h**ps://order.yodobashi.com/yc/passwordreset/request/index.html
※このメール内容に心あたりのない場合は、お手数ですが、ヨドバシ?ドット?コムお問い合わせ窓口へ至急ご連絡をお願いいたします。
このメールは、配信専用のアドレスで配信されています。
お手数をお掛けいたしますが、このメールの内容についてのお問い合わせは下記の連絡先までお願いいたします。
ヨドバシドットコム お問い合わせ窓口
Email: info@yodobashi.com
Copyright2025 Yodobashi Camera Co.,Ltd.
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
このメールは、意図しないお客様情報の変更依頼を装い不審に思った受信者をリンクから詐欺サイトに誘導しようとする不審なメールです。
変更対象の会員ID欄にあるメールアドレス『joogen@hkg.odn.ne.jp』は、私は知らないメールアドレスです。
このように受信とは異なるメールアドレスを記載して誰が騙されるんでしょうか。😅
それに本文中の『ヨドバシ?ドット?コム』の『?』部は実際は『・』が入るはずで、これは恐らく文字化け。
想像するにこの送信者は、日本語環境が整っていないデバイスを使ってこのメールを作成したものと思われます。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『materials3dimpresion.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
皆さんご承知の通り、ヨドバシさんのドメインは、社名にあるように『@yodobashi.com』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from materials3dimpresion.com (unknown [45.195.8.80])
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
ドメイン『materials3dimpresion.com』を割当てているIPアドレスとこのIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得したこのドメインに割当てているIPアドレスです。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、東京都千代田区付近であることが分かりました。
それにこのIPアドレスは既にブラックリストに登録されて、そのカテゴリは『サイバーアタックの攻撃元』とされています。
宛名を確認
通常大切なメールの冒頭には『○□△ 様』と言ったように『宛名』が書かれていますが、でもこのメールにはその宛名が存在しません。
でも仮にもしこれが本当に『』からだとすれば、ユーザーの氏名やハンドル名を知っているはずですから宛名が無いのはとても不自然です。
ならどうしてこのような書き方をするのでしょうか?
その原因は、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがないからです。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのでしょう。
リンク先のドメインを確認
さて、本文にヨドバシさんの公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://wwywy.com/order.yodobashi.com/yc/login/index.html/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
間違えてはいけませんよ!
このURLのドメイン部分は『yodobashi.com』ではなく『wwywy.com』です。
先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。
このドメインに関する詳しい情報を『Whois』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は日本国内ですが、State欄にある『xi duo mo jun』ってどの地域なんでしょうか?
割当てているIPアドレスは『43.130.230.103』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな東京都杉並区付近であることが分かりました。
久しぶりですね、この地図。
最近香港ばかりだったので、懐かしささえ覚えます(笑)
リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。
公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
本人確認でクレジットカードの情報を求めるなんておかしすぎます!
この後、数分後改めてこのサイトを覗いてみましたが、いつの間にか『404 Error: Page not found』とだけ書かれた真っ白なページに切り替わっていました。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思います。
まとめ
ヨドバシドットコムが、自社のものではないドメインを使ったメールアドレスでメールを送り、本人確認でクレジットカードの情報を入力させるようなサイトに誘導するって絶対おかしいです!
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;