『詐欺メール』楽天カードから『会員規約改定のお知らせ』と、来た件


★フィッシング詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

今回は、『楽天カード』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。

これは実際に2025年2月26日に配信された本物の楽天カードからの『会員規約改定のお知らせ』と言う件名のメールを悪意を持ってそのまま利用した不審なメールになります。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] 会員規約改定のお知らせ
送信者:"楽天カード株式会社" <rakutenu-rfsfehv.eidvas@hfmttr.cn>


楽天カードからのお知らせ

会員規約改定のお知らせ
平素は、楽天カードをご愛顧賜り誠にありがとうございます。
2025年2月26日(水)をもちまして、弊社のカード会員規約を改定いたしました。

①回収事務手数料のご請求について
弊社では、お支払日までにご返済いただけなかった場合、会員様へのご案内やご利用代金の回収手続き等により、お支払日までにご返済いただく場合と比べて追加で費用が発生しております。
2024年12月17日(火)にご案内のとおり、昨今の通信費、郵送費等の事務コストの動向などから、お支払日までにご返済いただけなかった場合は、回収事務手数料として275円(税込み)をご請求することといたしました。

回収事務手数料の徴収についてはこちら>

②カードの作り直しにかかる費用のご請求について
2024年12月17日(火)にご案内のとおり、弊社では、昨今のカード発行費用の高騰・郵送コストの上昇等の動向から、紛失、盗難、破損、カード裏面のサインミス等、弊社所定の場合によるカードの作り直しにおいて1,100円(税込み)をご請求することといたしました。

カードの作り直しにかかる費用についてはこちら>

変更となった規約は以下のとおりとなります。
「カード会員規約」

主な改定内容は以下のとおりとなります。
・第16条(費用等の負担)
・第17条(カードの紛失・盗難、偽造、再発行)

変更箇所の詳細は、以下からご確認ください。
カード会員規約 改定内容一覧(2025年2月26日(改定))

変更後の規約全文は、以下からご参照ください。
各カード共通カード会員規約(2025年2月26日(改定))

今後とも楽天カードならびに楽天グループをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


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本文ここまで



ほんと触手をあちらこちらに伸ばして、隙さえあれば付け込んできますね。
確か先日楽天から来てたなと思って、受信箱を確認してみたら案の定ありました。
丸々コピーされているので一語一句全く同じで、違うのは送信者のメールアドレスと、リンク先だけです。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『hfmttr.cn
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
末尾が『.cn』なのでこのドメインは中国に与えられた国別ドメインです。
もちろん楽天カードが利用するメールアドレスのドメインは@rakuten.co.jp』なので偽物です。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。


Received: from hfmttr.cn (unknown [45.195.8.217])


ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません
ドメイン『hfmttr.cnに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

久しぶりですね、このお名前見るのは。
この方は実にたくさんのドメインをお持ちで、これらの調査では頻繁にお見掛けする中国の方です。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、東京都千代田区付近であることが分かりました。


リンク先のドメインを確認

さて、このメールには合計4か所に詐欺サイトへのリンクが付けられていますが、全部同じページにリンクされています。
実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
h**ps://rakutein.goqki.cn/KCQiA8fW9BhC……….】あまりに長いので割愛させていただきました。
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた中国のドメインですね。

先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

やっぱりこの方のドメインです。

割当てているIPアドレスは『104.21.64.1
IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。

公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。

当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;