『詐欺メール』『【48時間限定】dポイント10,000ポイントを受け取る準備が整いました!』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
相変わらず偽キャンペーンのメールが続々と送られてきています。
今回は、『NTTドコモ』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
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件名:【48時間限定】dポイント10,000ポイントを受け取る準備が整いました!
送信者:"株式会社NTTドコモ" <sales@tlqsyjm.com>
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dカード特約店 年末年始キャンペーン 当選のご案内
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○□△ 様
おめでとうございます!
dカード特約店 年末年始キャンペーンにご参加いただき、10,000 dポイントをご当選されました!
■ 当選内容
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10,000 dポイント(1ポイント = 1円相当)
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【重要なお知らせ】
このポイントは、メール送信後48時間以内にお手続きを完了していただく必要があります。
期限を過ぎた場合、ポイントは無効となりますのでご注意ください。
▼ポイント受け取り手続きはこちら
h**ps://dcard-ne.aapest5.com/?apply=w2BUHdUhat74OALcNJohjjLu
■ ポイント受け取りに関する注意事項
1. ポイントの受け取りには、dカードをアカウントに正しく紐付ける必要があります。
2. お手続きが完了していない場合、ポイントは無効となります。
3. ポイントは翌月10日からご利用いただけます。
この貴重なポイントをお見逃しなく!ぜひ、今すぐお手続きをお願いいたします。
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株式会社NTTドコモ
〒100-6150 東京都千代田区永田町2-11-1
お客様サポート: 151(docomo携帯から)/ 03-5156-1111
営業時間: 9:00 – 20:00(年中無休)
Copyright(C) NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved.
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本文ここまで
私、年末年始キャンペーンに応募した覚えはありませんし、それ以前にドコモユーザーじゃありません(笑)
何処をどうするとこうなるんでしょうか?
では、詳しく見ていくことにしましょう。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『tlqsyjm.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みにNTTドコモが利用するメールアドレスのドメインは『@docomo.ne.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from tlqsyjm.com (242.182.96.34.bc.googleusercontent.com [34.96.182.242])
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
ドメイン『tlqsyjm.com』に関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は米国のアラバマ州です。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、香港付近であることが分かりました。
宛名を確認
このメールの冒頭には『○□△ 様』と『宛名』が書かれています。
でも『○□△』部分には受信したメールアドレスのアカウント部(@より前)が書かれています。仮にもしこれが本当にNTTドコモからだとすれば、ユーザーの氏名やハンドル名を知っているはずですからこのような宛名はとても不自然です。
ならどうしてこのような書き方をするのでしょうか?
その原因は、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがないからです。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのでしょう。
リンク先のドメインを確認
さて、本文に直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://dcard-ne.aapest5.com/login】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまたNTTドコモのドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は米国のイリノイ州です。
割当てているIPアドレスは『104.21.13.5』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちなカナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。
公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更クレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
NTTドコモが、自社のものではないドメインを使ったメールアドレスで、香港からユーザーにメールを送り
カナダのトロント市庁舎付近に設置されたウェブサーバーにあるサイトに誘導するって絶対おかしいです!
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;