『詐欺メール』『【最終通知】TEPCO 未払い料金の支払い期日のお知らせ』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
今回は、『TEPCO(東京電力)』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
以前、東電からを装うフィッシング詐欺メールが急増したことがありうちのサイトでも何度か取り上げたことがありましたが、また最近増加傾向が見られます。
本日もいくつか届いているので、おさらいの意味も込めて改めてご紹介しておくことにいたします。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
件名:[spam] 【最終通知】TEPCO 未払い料金の支払い期日のお知らせ
送信者:"TEPCO【支払いサポート】" <admin123@njmuze.com>
東京電力ホールディングス
大変失礼いたしました。
このメールは、未払いの電気料金についてご連絡させていただくものです。
お手数ですが、以下の内容をご確認いただき、早急にお支払いいただけますようお願い申し上げます。
お支払いが確認できておりませんので、お早めにお支払いください。
お支払い期限 :2025/2/21
オンライン決済 :クレジット決済
必要な操作 : 「オンライン決済」 用の管理画面が開きます
オンライン決済
クレジットカード会社の締切日と東京電力の検針日との関係、その他の事務上の都合により、2か月分の電気・ガス料金等がまとめて請求される場合があります。お支払い回数は1回払いとさせていただきます。
留意事項
お申込みの際にご登録いただく電気・ガス料金等のご契約情報は、電気・ガスの検針票及びWEBサービスに記載されています。
自由料金プランのお客さまは、契約開始日の翌日または翌営業日からWEBサービスでご確認いただけます。
規制料金プランのお客さまは、初回請求時の振込用紙、もしくは初回請求後にWEBサービスにてご確認いただけます。
クレジットカード支払いの開始は、お申込みいただいた後の最初のご請求または次のご請求から開始となります。
クレジットカード支払いを開始する前の電気・ガス料金等につきましては、従前のお支払い方法でお支払いいただきます。
当社は、請求書および領収証を発行いたしませんので、クレジットカード会社がお届けする明細書をご覧ください。
クレジットカード会社の規約によりクレジットカード支払いが承認されない場合や会員資格を喪失されている場合等は、クレジットカード支払い以外の方法により当社から直接請求させていただきます。
各種変更のお手続きは新規に申し込まれる場合と同様です。クレジットカード番号・有効期限等が変更となった場合は、再度インターネットからお申込みください。事務手続きが完了次第、自動的に新たなカードにお支払いが変わります。
既にクレジットカードでお支払いされているお客さまが、新カードの登録をされた場合、新カードの登録が完了すると、旧カードへの請求は自動的に解約されますので、二重に請求されることはありません。
東京電力エナジーパートナー株式会社
本社所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座八丁目13番1号 銀座三井ビルディング
※商業登記上の本店住所は〒100-8560 東京都千代田区内幸町一丁目1番3号となります
※本メールは重要なお知らせのため、メール配信を「否」にされている方にも送信しております。
dTTK9LP2x6らトろレブゅダでハソ
『大変失礼いたしました』から始まるこの不思議なメールは、東電に成り済まし、実際には存在しない未払いの電気料金があるとしてリンクに誘い込み、詐欺を行うもの。
その際の支払い方法は、なぜだかクレジットカードによるオンライン決済一択。
そりゃそうですよね、奴らはそのクレジットカードの情報を詐取することが目的なので、口座振替や振込、コンビニ払い、電子決済などでは意味がありませんから。またこのメールは、闇入手したメールアドレスリスト宛に無差別送信しているものなので、東電供給エリアだけではなく、全国どこであろうが、もっと言えは全世界どこであろうがお構いなしに送られています。
このメール、末尾に意味不明な呪文なような言葉が書かれていますが、これは何を意味するのでしょうね?
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『njmuze.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに東電が利用するメールアドレスのドメインを『Search Labs | AI』で検索してみると
『@tepco.co.jp』と書かれています。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from mail.njmuze.com (unknown [45.195.8.202])
このドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。
そしてこのドメインの取得者の所在地は中国安徽省(あんきしょう)の方です。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、東京都千代田区付近であることが分かりました。
宛名を確認
通常大切なメールの冒頭には『○□△ 様』と言ったように『宛名』が書かれています。
でもこのメールにはその宛名が存在しません。
そりゃそうですよね、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがありません。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのですから。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『オンライン決済』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【https://shop.ciota.jp/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた東電のドメインとは異なるものが利用されていますね。
実はこのドメインは、岡山に本拠を構える縫製工場・生地製造販売会社、株式会社シオタさんがが立ち上げたアパレルブランド『CIOTA』の公式ドメインで。
接続するとそのオンラインショップのオフィシャルサイトが開きます。
この送信者が、最初からいたずら目的でこのメールを書いたのか、それとも何らかの理由があってリンク先を詐欺サイトからこのオンラインショップに変更したのか。
今となっては知る由もありません。
まとめ
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;