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『詐欺メール』『+81 (***) 547- 4959 から新しいボイスメールメッセージが届きました』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

いつもご覧くださりありがとうございます!

・当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます。

  1. 件名の見出しを確認
  2. メールアドレスのドメインを確認
  3. 宛名を確認
  4. リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。

ボイスメールメッセージをネタに詐欺サイトへ誘い込む

今回は、『ボイスメールボックス』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。

件名:[spam] +81 (***) 547- 4959 から新しいボイスメールメッセージが届きました
送信者:”Voicemail” <kurimotokikaku@mth.biglobe.ne.jp>
やあ ○□△@******.*** ,

発信者がボイスメール ボックスを介してメッセージを残しました。

電話番号: +81 (***) 547 – 4959
電話の日時: 1/27/2025 12:51 PM GMT+9
メッセージの長さ: 04:19 秒
メッセージの優先度: 通常

今すぐボイスメールメッセージを聞くには、この安全なリンクを使用してください

Copyright © 2007 – 2025 Voicemail Box, Inc. All Rights Reserved

どうやら私宛に『ボイスメールボックス』が届いているようです。
これは、電話着信時不在の場合、発信者が留守番メッセージを録音できる機能で、そのデータをメールの添付ファイルとしてあらかじめ登録したメールアドレスに送信することができるサービスのようです。
このメールには『+81 (***) 547- 4959』と言う電話番号が書かれていますが、市外局番がアスタリスクで書かれているので誰からのメッセージなのかさっぱり分かりませんよね。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『mth.biglobe.ne.jp
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
末尾が『biglobe.ne.jp』なのでこのドメインはNTTが展開するインターネットプロバイダー『ビッグローブ』のドメインですね。
因みに『mth.biglobe.ne.jp』に関してを『aWebAnalysis』さんで確認してみると
このように出ました。

どうやら『mth』と言うサブドメインが付いたドメインは存在しないようです。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from mta-sp-e01.biglobe.ne.jp (mta-sp-e01.biglobe.ne.jp [222.227.84.33])

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、栃木県小山市付近であることが分かりました。


宛名を確認

このメールにある宛名は『やあ ○□△@******.*** ,』(笑)
いくら何でもこんな宛名はありませんよね!
これは、レンタルサーバーに成り済ます詐欺メールによくあるパターンです。


リンク先のドメインを確認

さて、本文の『今すぐボイスメールメッセージを聞くには、この安全なリンクを使用してください』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://su-activemail-kagoya-jp.es/mail/login.html
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
このURLの中に『kagoya』とあるのでこのメールはレンタルサーバーサービスを展開するホスティングサービスのカゴヤ・ジャパンさんに成り済ます詐欺メールです。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、カナダの『トロント市庁舎』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、このようなページが開きました。

これは、ウェブ上からメールの受送信ができるウェブメーラーの『Active!mail』のログインページです。
当然偽サイトですが、これもカゴヤ・ジャパンさんを騙る詐欺メールでよく見掛けるもので、ここにログインさせるふりをして、メールアカウントを詐取し乗っ取ろうとするものです。
結局『ボイスメール ボックス』なんてものはウソで、この詐欺サイトへ誘導するための口実だったんですね。
この詐欺師は、メールアカウントを乗っ取ってそのメールアカウントから詐欺や迷惑メールを送信したりサイバー犯罪に利用するものと思われます。

まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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