『今年度年会費が0円になる特別チャンス』だって
いつもご覧くださりありがとうございます!
年が明けて2週間が過ぎ、当然おとそ気分なんて遠に過ぎ去ってしまいましたが、相変わらず偽キャンペーンをおとりに使った詐欺メールが届いています。
ありもしないキャンペーンを装ってjy受信者の興味を引き付けリンクに誘い込む人間心理を突いた悪質なもの。
今回は『イオンカード』を騙ったフィッシング詐欺メールで、年会費が完全無料になるキャンペーンだそうです。
件名:[spam] 【特別キャンペーン】イオンカード年会費が無料に!今すぐお申込み_【2025/1/17_7jbpo0m7】
送信者 “イオンカード" <information-email.aeon.co-jp@dh2qpd.com>日頃よりイオンカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
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★ 今年度年会費が0円になる特別チャンス!★
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このたび、イオンカード会員様を対象に、今年度の年会費が完全無料になるお得なキャンペーンを実施中です!年会費を気にせず、引き続きイオンカードの便利なサービスをご利用いただけるこの機会をお見逃しなく。
【簡単お申し込み方法】
以下のリンクをクリックし、お申込みを完了させるだけで、次年度の年会費が無料になります。
【年会費無料キャンペーンに申し込む】
⇒h**ps://www.aeon.co.jp/campaign/lp/aeoncardwaon/2403-H030/
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■ キャンペーン詳細
対象:すべてのイオンカード会員様
特典内容:今年度年会費が無料
期間:24時間限定
お申し込み期限が迫っておりますので、お早めにリンクをクリックして特典をゲットしてください!
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■ お問い合わせ
イオンフィナンシャルサービス株式会社
【カード発行元】株式会社イオン銀行
〒100-0004 東京都千代田区神田錦町3-22
電話番号:0120-223-123
Copyright(C) AEON Financial Service Co., Ltd. All Rights Reserved. |
簡単申し込みを行うだけで年会費が無料になると謳っていて、24時間限定だそうです。でもこの件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”dh2qpd.com”
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに『イオンカード』が利用するメールアドレスのドメインは『aeon.co.jp』
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『イオンカード』からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from dh2qpd.com (unknown [165.154.241.46]) |
ドメイン”dh2qpd.com”に関する情報をしてみましょう。
こちらが『Grupo』さんで取得した”dh2qpd.com”に関する情報です。
ReceivedフィールドのIPアドレスと合致しているので、この送信者は自身のメールアドレスを隠すことなくこのメールを送ってきているようです。
そして『Registrant Country: NL』とあるので、このドメインの持ち主はオランダの方であることも分かります。
このIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、『東京都杉並区』付近であることが分かりました。(市町村名は渋谷区となっていますが…)
そしてこのIPアドレスは、危険なものとして既にブラックリストに登録されていますね。
全く見分けが付かない詐欺サイト
さて、本文にイオンカードの公式ドメイン”aeon.co.jp”を使って記載された詐欺サイトへのリンクですが、当然これは偽装で、本当のリンク先URLは以下の通りです。
【h**ps://app.tuliaochang.com.cn/acon.co.jp/login/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
”.cn”はご存じの通り中国に与えられた国別ドメインです。
まずが『Whois』さんでこのドメインに関する情報を取得してみます。
これによるとこのドメインは中国上海にあるレジストラを介して取得されているようで
取得者の氏名の漢字は上下に『口』が並んだ日本では見かけない文字が使われています。
当然登録に使用したメールアドレスは、Microsoft社が提供しているフリーのメールアドレスが利用されています。
先程と同様に『Grupo』さんでこのドメインを割り当ているIPアドレスを取得してみます。
このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、先程と全く同じ地図が表示されました。
リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。
イオンカードの偽のログインページですね。
丸ごとコピーされているので本物と全く見分けが付きません。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。 |