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『詐欺メール』アットユーネットから『今月のお知らせ』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

いつもご覧くださりありがとうございます!

毎月、毎月、様々なカード会社から『今月のお知らせ』と言う件名のメールが大量に届きます。
私、そんなにカード会社と契約結んでいないんですけどね…
今日もこのように、UCカードの『アットユーネット』から次回のお支払金額に関するメールが届きました。

件名:[spam] 今月のお知らせ
送信者:”アットユーネット” <sever.uccard-pediics@service.zbvho.cn>こちらのメールはお支払いに関する大切なご連絡です。
次回のお支払金額をお知らせいたします。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━

いつもUCカードをご利用いただきありがとうございます。

【次回のお支払金額】
ログインして表示
【次回のお引き落とし日】
2025年1月13日(月)
※口座へのご準備は2024年12月30日(月)までにお願いします。

◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※当月15日時点の予定額です。ご請求金額は変更になる場合がございます。
※16日以降にリボ変更などをされた場合、確定金額は翌月2日までに順次更新されるアットユーネットの「銀行請求額」欄にてご確認ください(一部カードはお支払日やお支払いサイクルが異なります)。
※年会費のみご請求の場合や返金対応がある場合など、お支払金額が0円と表示されることがございます。

最初に言っておきますが、私、UCカード持っていません。
なのになぜこのようなメールが届くのでしょうか?
それは、この送信者が流出メールアドレスのリストをどこかで入手し、そのアドレス宛に無差別にこのようなメールを送っているから。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


米国のバッファロー付近から送信か

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”service.zbvho.cn
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
お気付きの事と思いますが、このドメインの末尾”.cn”は中国に与えられた国別ドメイン。
国内の信販企業がわざわざそのようなメールアドレスを使って、ユーザーに対し次回のお支払金額に関するメールを送るはずがありません!

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from service.zbvho.cn (service.zbvho.cn [23.94.158.104])

ドメイン”service.zbvho.cn”に関する情報と割当てているIPアドレスを確認してみましょう。
こちらが『Grupo』さんで取得した情報です。

割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致しましたので、この送信者は包み隠さず堂々とご自身のメール煽レスを使ってこのメールを送っているようです。
更にこのドメインの持ち主は、私は読めない漢字を含む3文字の氏名の方で、中国の上海に拠点を置くレジストラに依頼してこのドメインを取得しているようです。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、米国の『バッファロー』付近であることが分かりました。


偽サイトにはパズル認証が無い!

さて、本文の『ログインして表示』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://www.uccard.gresso.yisoqe.cn/UCPc_welcomeSCR/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた中国のドメインが利用されていますね。

先程と同様に『Grupo』さんでこのドメインに関する情報を取得してみます。

これまた漢字3文字の氏名の方で、今度は中国福建省に本社を構えるレジストラでこのドメインは取得されています。
このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、『東京都杉並区』付近であることが分かりました。

プロバイダーも『Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited』ですから中国の企業ですね。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが解除してみるとこのようなページが開きました。

本物と比較してみると、このように本物にはパズル認証がありますね。
でもいつも言っていないと気づかないかも知れません。

当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。

まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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