『詐欺メール』日本郵便から『「お荷物に関する重要なお知らせ」』と、来た件

迷惑メール
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スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

日本郵便が堂々と中国の国別ドメインで

いつもご覧くださりありがとうございます!

詐欺メールや迷惑メールには波があるようで、ここ数日は配送業者に成りすますものが少し増えているような気がします。
内容は今までにご紹介したことのある者が多いのですが、そんな中から今回は『日本郵便』の名を騙ったこのメールをご紹介しようと思います。

件名:[spam] 「お荷物に関する重要なお知らせ」
送信者:”日本郵便” <post.japanpost-coronier@service.hlxtcl.cn>【日本郵政】いつも大変お世話になっております。
重要なお荷物が届きましたが、荷物に不備があり、受取人と連絡が取れませんでした。

お客様がその荷物の受取人であるかどうかを確認したく、ご連絡させていただきました。

そのため、下記をご覧いただき、受取情報をご確認ください。できるだけ早く、再度の配達を手配いたします。

確認はこちら

お客様にはご不便、ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

48時間以内に確認が取れない場合、荷物は返却されますのでご注意ください。

日本郵便輸送株式会社

Copyright (c) JAPAN POST Co.,Ltd. All rights reserved.

メッセージID: lefut3nvimljxpz2pc8zld

このメールにはいくつもの企業名が出てきます。
『日本郵便』『日本郵政』『日本郵便輸送』と…
これらそれぞれ別の企業なんですがどれが本当の送信者なのでしょうね?…💦

『重要なお荷物が届きましたが、荷物に不備があり、受取人と連絡が取れませんでした』
って、さもこの送信者、荷物の中身を見たような表現されていません?

このメールの目的は、架空の荷物に対して不備があり荷物の配送ができなかったので、リンクから住所など受取人情報を更新した上で、再配達料金をオンライン決済で支払うように見せかけてクレジットカードの情報を聞き出そうとするフィッシング詐欺です。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”service.hlxtcl.cn
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
ご承知の通り末尾の”.cn“は中国に与えられた国別ドメイン。
日本の民営化された配送業者がわざわざ他国のドメインを使ったメールアドレスで再配達の連絡を行うでしょうか?


発信地は米国のバッファロー付近

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from service.hlxtcl.cn (unknown [172.245.181.212])

ドメイン”service.hlxtcl.cn”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”service.hlxtcl.cn”を割当てているIPアドレスです。

全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる”service.hlxtcl.cn”を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、米国の『バッファロー』付近であることが分かりました。


日本語に少々難ありな詐欺サイト

さて、本文の『確認はこちら』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
https://trackings.post-bothy.sdcmru.cn/japeanposder/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた中国に与えられた国別ドメインが利用されていますね。

今度は『Grupo』さんでこのドメインに関する情報と割当てているIPアドレスを取得してみます。

やはりこのドメインは中国の方が取得されているようですね。

割当てているIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、『東京都杉並区』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。

まあ以前から日本郵政の詐欺サイトでよく使われているページです。
句読点があったり無かったり『配送失敗の通知』や『配送先住所が不明瞭』など日本語に少々難ありな文章であったりと、作者が日本人じゃないことが分かりますね。
最初に書いた通りこの先で、氏名や住所や電話番号など個人情報を入力させられた上で再配達料徴収と称してオンライン決済でカード情報を盗み取られ詐欺に遭うことになりますのでご注意ください。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

さいはい

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