『詐欺メール』『楽天e-NAVIからの【警告】の更新』と、来た件

迷惑メール
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★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

楽天を名乗っていながらのコストコのドメイン

いつもご覧くださりありがとうございます!

楽天やAmazonなんてのはフィッシング詐欺メールの格好の餌食。
今回ご紹介するのもそんな楽天に成りすますものです。

通常とは異なるアクセスが検出されたのでリンクを辿ってアカウントの情報を確認しろと言うものです。

件名:[spam] <楽天e-NAVIからの【警告】の更新>
送信者:【楽天カード株式会社】 <adminyamap50M@costcojapan.jp>楽天セキュリティ通知
配信停止はこちら

【重要】楽天アカウントセキュリティ通知

平素は楽天サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

当社のセキュリティシステムにより、お客様のアカウントに通常とは異なるアクセスが検出されました。お客様のアカウントとデータの安全を確保するため、以下の手順に従ってアカウント情報の確認をお願いいたします。

アカウント情報の確認と更新が必要です

セキュリティ上の理由から、お客様のアカウント情報(特にお支払い方法)の再確認が必要となっております。確認が完了するまで、一部のサービスに制限がかかる場合がございます。

以下のボタンをクリックし、必要な手順に従ってアカウント情報の確認を完了してください。確認完了後、すべてのサービスが通常通りご利用いただけます。

アカウント情報を確認する

ご注意:

このメールは楽天の公式セキュリティ通知です。
お客様の個人情報保護のため、速やかなご対応をお願いいたします。
本メールに心当たりがない場合は、楽天カスタマーサポートまでご連絡ください。

ご不明な点やご質問がございましたら、下記のお問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。

今後とも楽天サービスをよろしくお願いいたします。

【お問い合わせ先】
楽天株式会社 カスタマーサポートセンター
電話:0570-66-6910(24時間対応)
オンラインサポートはこちら

ではこのメールの嘘を見破って詐欺メールであることを立証していきます。
一目でそれと分かるのは、送信者のメールアドレス『adminyamap50M@costcojapan.jp
このメールアドレスはどこからどう見ても楽天のものではなくコストコのもの。
まさかコストコさんが楽天のメールを代行する…なんてことありませんよね?

そしてもう一つ明らかにおかしいところがあるのを皆さんはお判りでしょうか?
末尾にあるお問い合わせ先の企業名『楽天株式会社』
実はこの企業名は過去のもの。
楽天のオフィシャルサイトの『商号変更完了に関するお知らせ』にある通り、2021年3月30日開催の第24回定時株主総会での決議を経て、「楽天株式会社」から 「楽天グループ株式会社」に商号が変更されています。
本当に人を騙す気があるのならちゃんと調べてから書かないとね。

それにこの件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from C20241224087331.local (unknown [192.253.237.159])

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、香港の『九龍地区(Kowloon)』付近。
なんか最近この地図ばかり見ているような気がします。


本物そっくりの楽天のログインページ

さて、本文の『アカウント情報を確認する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://cashylx.com/authorize/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『楽天』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

Grupo』さんでこのドメインに関する情報と割当てているIPアドレスを取得してみます。

このドメインは米国のフロリダ州の方が申請されています。
割当てられているIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、ロサンゼルス付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、詐欺サイトはどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。

本物そっくりのログインページです。
このようなサイトが放置されているということはとても危険ですね。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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