『詐欺メール』『【JAネットバンク】【重要】ワンタイムパスワード補正する必要があります』と、来た件

迷惑メール
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スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

JAネットバンクなのに送信者が労働金庫って

いつもご覧くださりありがとうございます!

一時増えていたJAネットバンクを騙る詐欺メールですが、ピークを過ぎ最近静かだったのですが今日また届いているのを確認しましたので紹介しておこうと思います。

件名:[spam] 【JAネットバンク】【重要】ワンタイムパスワード補正する必要があります
送信者:労働金庫 <no-reply@shanmuscdd1232.com>平素は、JAネットバンクをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

12月18日1時30分頃より、JAネットバンクにおける系統金融機関あての振込の一部機能にて不具合が生じた為、ワンタイムパスワード時刻ずれを補正することを行います。下記のリンクをアクセスし、補正を実行してください。

h**ps://tzxzjy.com

※補正を実行しない口座に対しては利用制限をかかる恐れがございます。
※ワンタイムパスワードを補正の実行後、2~3分待ってからアプリをご利用ください。

お客様にご迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫び申しあげます。

---------------------------------

ご不明な点がございましたら、下記までご連絡ください。
連絡先 0120-058-098
これからもJAたかつきをよろしくお願いします。

なんでも振込の一部機能にて不具合が生じたそうで、リンクからワンタイムパスワード時刻ずれを補正するように求めています。
ってか、自社の不具合で発生した障害をなんで利用者がわざわざリンクへ行って補正しなければならないのでしょうね?
『ワンタイムパスワード時刻ずれ』ってものよく意味が分かりませんし…

それ以上に『JAネットバンク』を謳っているもの関らず送信者名が『労働金庫』ってどういうことなのでしょうか?
どちらも金融機関ですが、全く異なる団体。
恐らくこの送信者は、これら両方の詐欺メールを作成していて修正するのを忘れて送ってしまったのでしょうね。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


送信者は『カゴヤ・ジャパン』ユーザーか?!

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”shanmuscdd1232.com
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに『JAネットバンク』が利用するメールアドレスのドメインを『Search Labs | AI』で検索してみると『@webcenter.anser.or.jp、@otp-auth.net、 @janetbank.jp』と書かれています。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『JAネットバンク』からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from mail1.shanmuscdd1232.com (v133-18-230-251.vir.kagoya.net [133.18.230.251])

ん?”kagoya.net”…
ということはこのドメイン、京都のホスティングサービス『カゴヤジャパン』さんの持ち物のようですね。

ドメイン”shanmuscdd1232.com”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”shanmuscdd1232.com”を割当てているIPアドレスです。

ReceivedフィールドのIPアドレスと合致したので、この送信者のメールドメインに偽りは無いようです。
これらの結果からこの送信者は、恐らくカゴヤジャパンさんのユーザーでこのドメインをカゴヤジャパンからレンタルしてこのメールを送ってきたのでしょう。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、『JR神田駅』付近であることが分かりました。
やはりしっかりとプロバイダー名に KAGOYA JAPAN Inc. と刻まれていますね!


しっかり作り込まれた詐欺サイトは香港で運営中

さて、詐欺サイトへのリンクですが本文にURLが直書きされていますが、これはウソ。
クリックすると全然異なるサイトに誘導されるように仕組まれておりそのサイトのURLがこちらです。
h**ps://whzdbzj.com/top/client/select_PC.php
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『JAネットバンク』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、今度は国内ではなく香港の『中環』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが解除して進むとこのようなページが開きました。

以前にも見たことのあるJAネットバンクの全国にあるそれぞれの拠点へのリンクページを模したものです。
確認するとすべてのリンク先でそれぞれの地域の詐欺サイトが作られていました。

しかしここまでよくやりますわ…💦

当然、ここにログインしてしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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