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『詐欺メール』MyJCBから『【特別ご案内】QUICPay年末全額返現キャンペーン当選のお知らせ』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

色々手を変え品を変え

いつもご覧くださりありがとうございます!

JCBを名乗りありもしないキャンペーンに当選したとメールを送りリンクからクレジットカードの情報を盗み取る所謂フィッシング詐欺メールのご紹介です。

件名:[spam] 【特別ご案内】QUICPay年末全額返現キャンペーン当選のお知らせ
送信者:”MyJCB” <contact@mvxlte.com>○□△ 様

日頃よりQUICPayをご愛用いただき、誠にありがとうございます。

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★ QUICPay年末全額返現キャンペーン ★
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QUICPay「年末全額返現キャンペーン」にご参加いただき、抽選の結果、10,000円のキャッシュバックが当選しました!この返金は、Apple PayやGoogle Payを通じて行われた対象取引に基づいています。

簡単に返金を受け取る方法
以下のリンクをクリックして、キャッシュバックが確認できます。返金額は、来月10日以降にQUICPayアカウントに反映されます。

▼ [10,000円を今すぐ受け取る]
h**ps://quic-pay-jp.818ak.com/?reward=Ni4Ie5va4S9HQuV5PLy033jt

■ キャンペーン概要:

特典内容:10,000円キャッシュバック
対象:QUICPay契約者様限定
申し込み期限:2025年1月5日まで

■ 注意事項:

返金はお一人様1回限りです。
キャンペーン対象外の取引は返金対象外です。
QUICPay契約がキャンセルされている場合、返金は行われません。
────────────────────
QUICPay
今後とも、QUICPayをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

件名人も本文にも何度か出てくる『全額返現キャンペーン』
『全額返金キャンペーン』なら意味が分かりますが、ここでは『返現』って耳慣れない言葉が使われています。
調べてみても日本語としてのサイトは無く、出てくるのは中国語でのサイトばかり。
故に恐らく中国語の言葉ではないかと思われます。

JCBが提供する『QUICPay』からのメールで、抽選の結果10,000円のキャッシュバックが当選したと書いてあります。
残念ながら私、QUICPayは使っていないのでまずここからメールが来るのはおかしいのです。
それにJCBやQUICPayはどうやって私のメールアドレスを知ったのでしょうかね?
恐らくこの送信者は、何処からか流出したメールアドレスのリストを入手し、そのアドレス宛に無差別にこのメールを送信したものと思われます。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”mvxlte.com
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
送信者名に『MyJCB』と書いてあるのでこのメールはQUICPayからではなくJCBからと読み取れます。

因みにJCBのオフィシャルサイトのあるQ&Aを見ると『JCB』が利用するメールアドレスのドメインを『@jcb.co.jp』と書かれています。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『JCB』からのメールは全て偽物と言うことになります。
じゃ”mvxlte.com”はどこの誰のドメインなのでしょうか?

では、メールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from mvxlte.com (ecs-189-1-242-166.compute.hwclouds-dns.com [189.1.242.166])

ドメイン”mvxlte.com”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”mvxlte.com”を割当てているIPアドレスです。

ピッタリ合致しているので、このドメインは送信者のメールアドレスのもので間違いありません。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、祖音場所は詐欺メール発信地ではありがちな香港の『九龍(Kowloon)地区』付近であることが分かりました。

次にメールヘッダーの『Receivedフィールド』からこのドメインの持ち主について『Whois』さんで調べてみます。

その申請はカナダに拠点を置く『Tucows Domains Inc』と言うレジストラを介して行われていました。
そして申請者は米国のアラバマ州に在住の方と書かれています。


その労力は他に使えませんか?

さて詐欺サイトですが、本文内に直書きされていてそのリンクのURLは以下の通りです。
h**ps://quic-pay-jp.818ak.com/?reward=Ni4Ie5va4S9HQuV5PLy033jt
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『JCB』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

このドメインの持ち主についても『Whois』さんで調べてみます。

その申請はシンガポールに拠点を置く『Gname.com Pte. Ltd.』と言うレジストラを介して行われていました。
そして申請者は米国のイリノイ州に在住の方と書かれています。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、こちらも詐欺サイトでありがちなカナダの『トロント市庁舎』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、このようなページが開きました。

よくまあありもしないキャンペーンのサイトをわざわざ作るものです。
そんな能力あるのならもっと他に使った方が良いと思うのは私だけじゃありませんよね?

このまま先に進むと、利用しているクレジットカードの代理店を選択させられ、この先のページで個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

いかんいかん、時間がもったいないので最近は簡易的にご紹介することを心掛けていたのですがだんだんと元に戻りつつありますね。💦

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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