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『詐欺メール』Amazonから『情報更新のお願い – ご確認ください』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

カード情報が期限切れだそうです

いつもご覧くださりありがとうございます!

Amazonを騙った詐欺メール、腐るほど送られてくるから面倒なのであまり紹介したくないと思いつつも、もしかして騙される方いるのではと思うとつい気ボードを叩き始めてしまいます。

件名:[spam] 情報更新のお願い – ご確認ください
送信者:”Amazon” <admin-user@yi.chu.jp>カード情報の更新が必要です

お客様のカード情報が期限切れとなっています。今後のご利用に支障が出る可能性がありますので、早急に更新をお願い致します。

重要:24時間以内にカード情報を更新しない場合、アカウントが制限される可能性があります。

以下のリンクからカード情報を更新できます。更新後、すぐにご利用いただけます。

カード情報を更新する

お手数ですが、お早めに更新手続きをお願いいたします。

このメールはAmazon.co.jpよりお送りしています。

会社情報:
アマゾンジャパン合同会社
〒153-0044 東京都目黒区下目黒1丁目8番1号

このメールに記載されているリンクが不正であると感じた場合は、カスタマーサービスに速やかにご連絡ください。

2つ前にもAmazonを騙る詐欺メールを紹介しましたが、その時とよく似通ったメールです。
今回はカード情報が期限切れになっているのでリンクを辿って情報を更新するように促すものです。
カードの有効期限が切れているなら話は分かりますが、カード情報が期限切れってどういうことなのでしょうね?

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”yi.chu.jp
皆さんもうお察しだと思いますが、Amazonが発するメールで使われるメールアドレスはドメインが『amazon.co.jp』です。
文中にも『このメールはAmazon.co.jpよりお送りしています』とは書いてありますが、それとは全く異なるドメインですから当然偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from ybefu0lg7.top (unknown [115.190.31.53])

あれ?メールアドレスのドメインは”yi.chu.jp”だったのにここにはまた異なるドメインが記載されていますね。
どっちが本当のドメインなのでしょうか?
双方のドメインを『aWebAnalysis』さんで取得したIPアドレスで確認してみます。
まずは”yi.chu.jp

おやおや?
どうやらこのドメインはどのIPアドレスにも割り当てられていないようです。
と言うことは現在このドメインは利用できないもの。
ではReceivedフィールドの”ybefu0lg7.top”はどうでしょう?

あっ、ReceivedフィールドのIPアドレスと一致しましたね!
ということはこの送信者の本当のメアドのドメインは”ybefu0lg7.top”が正解となります。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、中国北京市にある『天安門広場』東側付近であることが分かりました。


ボタンが本物とちょっと違う詐欺ページ

さて、本文の『カード情報を更新する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://gqcwsxmd6.top/oeughge/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『Amazon』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、香港の『九龍(Kowloon)地区』付近であることが分かりました。

リンク先は当然Amazonの偽のログインページ。
2つ前にも紹介したAmazonを騙る詐欺メールと同じで、下段の『次に進む』ボタンが本物は『Amazonアカウントを作成する』ですね。

偽者

本物

当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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