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『詐欺メール』『【EX予約】  新幹線予約払戻内容』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

身に覚えのない新幹線予約

いつもご覧くださりありがとうございます!

新幹線なんて予約した記憶が無いのに払い戻されたとのメールが『EX予約』なるところから送られてきました。
この『EX予約』とは、東海道・山陽・九州新幹線をおトクに利用できる有料会員制のネット予約サービスで、予約は第三者による不正利用だとかで予約をキャンセルし払い戻されたとの事。

件名:[spam] 【EX予約】  新幹線予約払戻内容
送信者:”【EX予約】” <vmzzevuu@lirionet.jp>エクスプレス予約をご利用いただきありがとうございます。

係員操作により、以下のとおり予約を払い戻しました。

払戻額は、 81,720円です。

第三者が不正に利用を試みた可能性があります

ご本人様のご利用でない場合、早急にパスワード再登録を行って下さい。

払戻額については以下の「払戻手数料」をご確認ください。

お預かり番号:2025
乗車日 2024年12月30日
東京→新大阪
おとな6名
EX予約自由席
発売額 81,720円

■お問合せ(エクスプレス予約カスタマーセンター)
※音声案内に従って、会員IDを入力してください。
電話   0120-417-419
営業時間 5:30〜23:30(年中無休)

※このメールをお送りしているアドレスは、送信専用となっており、返信いただいてもご回答いたしかねます。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”lirionet.jp
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに『EX予約』が利用するメールアドレスのドメインを『Search Labs | AI』で検索してみると
@expy.jp』または『@mail.travel.expy.jp』と出ました。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『EX予約』からのメールは全て偽物と言うことになります。

この送信者のメールアドレスロして使われているドメイン”lirionet.jp”は、アスリートやデザイナーが発信する総合情報サイト『リリオネット』さんのもの。
そのような所がEX予約のメールを代筆するはずもないので偽装で使われているものと思われます。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from lirionet.jp (unknown [61.199.131.154])

ドメイン”lirionet.jp”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”lirionet.jp”を割当てているIPアドレスです。

全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる”lirionet.jp”を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、『神戸市』付近であることが分かりました。


リンク先は存在しないサイト

さて、本文の『パスワード再登録』と書かれた部分と『払戻手数料』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLはそれぞれ以下の通りです。
h**p://expy-jp.fun/
h**p://shinkansenjr-central.fun/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『EX予約』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

どちらも割当てているIPアドレスが判別できなかったと出ました。
『お名前ドットコム』さんで取得状況を調べてみると、どちらも取得済みのようなので空きドメインではないようです。
IPアドレスに割当ての無いドメインは利用することはできないので、リンク先は存在しないようです。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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