『詐欺メール』『みずほ銀行からのご連絡』と、来た件

口座をお持ちの方要注意です!
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

早朝に振込・振替の通知が!?

口座の無い『みずほ銀行』から月曜の早朝AM5時過ぎに『振込・振替を受け付けました』と書かれた
メールが届いていました。

『9月4日に振込・振替を受け付けました。(受付番号2230903045863)』とご丁寧に受け付け番号まで
記載されていますが、そんな早朝に誰が振込振替をするもんですか、バカバカしい!(;^_^A

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] みずほ銀行からのご連絡』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”みずほ銀行” <faq.mizuhobank.co.jp1@jysatqh.cn>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

皆さん、みずほ銀行さんの公式ドメインは”mizuhobank.co.jp”で間違っても”jysatqh.cn”なんて中国の
国別ドメインのものではありません!


サイバーアタックの攻撃元

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from jysatqh.cn (unknown [95.215.108.50])』

この”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーに割当てられたもの。
このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”jysatqh.cn”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがドメイン”jysatqh.cn”の登録情報です。
これによると”95.215.108.112”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来このIPは”Received”のIPと同じ数字の羅列になるはずですが、末尾の数字だけ異なっていますね。
一応この結果からこのメールのドメインは”jysatqh.cn”ではありません。
これでアドレスの偽装は確定です!
ですが、このIPアドレス同士は末尾の数字しか異ならないので同じネットワークグループ内に
あると思います。

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字”95.215.108.50”は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に危険性や送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

このIPアドレスを元に割り出した危険度は『脅威レベル:高』
その詳細は『サイバーアタックの攻撃元』表示とされています。

送信に利用されたのは、ロシアにある『Global Internet Solutions LLC』と言うプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、こちらもロシアの『サンクトペテルブルク』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


『トロント市庁舎』付近は詐欺サイトの宝庫

では引き続き本文。

いつもみずほ銀行をご利用いただきましてありがとうございます。

9月4日に振込・振替を受け付けました。(受付番号2230903045863)
お取引については【入出金明細照会】でご確認ください。
入出金明細照会

なお、当行本支店およびみずほ信託銀行へのお振込の場合、当日扱いとなります。
他行宛振込の場合、お受取人さまの金融機関・口座状態によっては、当日中に入金できない場合があります。
また、受取人名相違などにより、お振込先金融機関での入金手続きができない場合(ネット振込決済サービスなどは除きます)は、。
お客さまの口座にお振込金額(振込手数料は含みません)をお戻しいたしますので、ご了承ください。

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『入出金明細照会』って書かれたところに付けられていて
リンク先の『Nortonセーフウェブレポート』での判定はこのようにレポートされていました。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”mianruo.cn”とまたしても中国の国別ドメイン。
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

このドメインを割当てているIPアドレスは”172.67.210.237
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは『Cloudflare』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられたのは、カナダの『トロント市庁舎』付近。
最近の調査では詐欺サイトサーバー設置位置でこの地図が表示されたのはこれで4連発!
相当数の詐欺サイトがここで生まれているようです!

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。

本物っぽいログインページが開きました。
お客様番号を適当に入力して次へボタンを押してみます。

すると今度はログインパスワードが問合せられました。
適当にパスワードを入力してログインボタンを押すと、一瞬チカッっと画面が変遷するものの
このページのままで新しいページは開きませんでした。
それもそのはずで、ここまでにお客様番号とパスワードが犯人側に詐取されており犯人側は
これ以上の情報は必要ないからです。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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