『詐欺メール』三井住友カードから「【ご契約で2,000円分のVポイント】「Vポイントでんき」毎月3%還元!」と、来た件

迷惑メール
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便乗詐欺
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

三井住友が中国のドメインで?!

三井住友カードって電力売買もしているのですね。
今朝、私のところに『Vポイントでんき誕生』と書かれたこのようなキャンペーンメールが届きました。

新規契約するだけで三井住友カードのVポイントが2,000ポイント付与されちゃうキャンペーンで
更に毎月の電気料金に対して3%のポイント還元までされると書かれています。
でも、差出人のメールアドレスは三井住友カードの場合のドメインは、公式ドメインの”vpass.ne.jp
となるはずなのですが、このメールの場合なんと”service.supss01.cn”なんて中国のドメインが
使われていますね。
と言うことは、このメールはいわゆる詐欺メールの類だと判断できます。

調べてみると『Vポイントでんき』は、実在するサービスで、これと同じキャンペーンも実際に
行われているようで、このメールはそれに便乗した詐欺のようです。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は「[spam] 【ご契約で2,000円分のVポイント】「Vポイントでんき」毎月3%還元!」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「”三井住友カード” <support@service.supss01.cn>」
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

先に書いた通り三井住友カードの公式ドメインは”vpass.ne.jp”で”service.supss01.cn”なんて
Vpassの欠片も無いような中国の国別ドメインを用いたものでは決してありません!


”Received”のIPアドレスはサイバーアタックの攻撃元

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。

Received:「from service.supss01.cn (unknown [114.29.236.18])」

では、メールアドレスにあったドメイン”service.supss01.cn”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがドメイン”service.supss01.cn”の登録情報です。
管理者はどうやら中国の方のようです。
これによると”114.29.236.18”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
Received”のIPアドレスがと全く同じ数字なので、三井住友カードのメールアドレスではありませんが
このメールアドレスは、送信者ご本人さんのもので間違いなさそうです。

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになり、これを紐解けば差出人の素性が
見えてきます。
このIPアドレスを元に危険性や送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

このIPアドレスを元に割り出した危険度は『脅威レベル:高』
その詳細は『サイバーアタックの攻撃元』表示とされています。

送信に利用されたのは、香港にある「Cloudwebmanage」と言うプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、こちらも「香港」付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


私の環境下ではリンク接続できず…

では引き続き本文。
このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは「詳細はこちら」って書かれたところに付けられていて、
そのリンク先のURLとトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」での
危険度評価がこちらです。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”accout.smba.jp.zuanchuai.com

このドメインにまつわる情報を取得してみます。

このドメインを割当てているIPアドレスは”192.227.241.198
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているウェブサーバーは、アメリカの『ColoCrossing』なんてホスティングサービスのようです。

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
地図上にピンが立てられたのは、こちらもアメリカアリゾナ州フェニックス付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみようとしましたが
このようにウイルスバスターに強固に遮断され閲覧はできませんでした。


まとめ

私の環境のようにセキュリティーをしっかり施している方は、上記のようにサイトへ行くことは
かないませんでしたが、無防備な状態で接続すれば当然詐欺サイトが開いてしまうのでご注意ください。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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