ソフトバンクが私のアドレスを使う?!携帯電話会社を騙る詐欺メールも数ありますが、そのほとんどが「au」を騙るものでしたが 今回は珍しく「softbank」を騙る詐欺メールが届きましたので取り急ぎご紹介しようと思います。 
書いてあるのは、料金の支払いに問題が発生しているのリンクから支払い情報を更新しろと言うもの。 では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう! まずはプロパティーから見ていきましょう。 件名は 「[spam] Softbankクより電話料金の支払いに関するお知らせ」 ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。 件名からして間が抜けています。 「Softbankク」の「ク」ってのはどういう意味なのでしょうか?(笑) この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている ものは全て迷惑メールと判断されたもの。 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと 否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。 差出人は 「Softbank <***@*****.***>」 皆さんはご存じでしょうか? この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。 ですから、ここは信用できない部分です。 完全にば関していますね、差出人として書かれているメールアドレスはソフトバンクの ものではなく私のメールアドレスです。 最近このパターン多くなっていますね。 こんなことして騙される人いると思っているのでしょうか? バカバカしくてやってられません!
シンガポールに設置されたサーバーからでは、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか! まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。 私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。 ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。 Return-Path: 「***@*****.***」 ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される メールアドレスです。 ここも改ざんし私のメールアドレスが記載されています。 | Message-ID:「9506aad0769c23f3b57cddfed57b7088@118.194.234.31」 ”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。 このIDは世の中に1つしかありません。 ”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。 ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。 | Received:「from 10-35-22-3.localdomain (unknown [118.194.234.31])」 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 |
”Received”に”localdomain”と記載があるので、この差出人はレンタルサーバーではなく 自身が構築したサーバーを利用しこのメールを送り付けてきたようです。 「フィールド御三家」の中で一番重要なのは”Received” これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。 ”Received”にあったIPアドレスは”118.194.234.31” このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。 
IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。 代表地点としてピンが立てられたのは、シンガポールの山中です。 このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。
「こちらの新しいし」の「し」って…では引き続き本文。 平素よりSoftbankをご愛顧いただき、誠にありがとうございます ご利用中の携帯料金の支払いに問題が発生しています。 本人認証サービスのワンタムパスワードをご入力いただくことにより、第三者の“なりすまし”などの不正利用を防止します。 内容の詳細は、こちらの新しいし、支払方法の情報を更新してください。 本人確認 ※ご確認がない場合、誠に申し訳ございません、お客様の安全の為、利用制限をさせていただきますので、予めご了承ください。 |
ちょいちょい笑わせてくれますね…(;^_^A 「こちらの新しいし」の「し」っておかしくないですか?(笑) このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。 そのリンクは「本人確認」って書かれたところに張られていて、リンク先の URLとトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」での危険度評価がこちらです。 
このように既に危険サイトと認識されており、ブラックリストに登録済み。 そのカテゴリは「フィッシング」と「詐欺サイト」書かれています。 このURLで使われているドメインは、”gasjkgg.top”と、ソフトバンクには全く関連性のないもの になっていますよね! では、このドメインにまつわる情報を取得してみます。 

申請登録は、中国重慶市から。 持ち主は、私では読むことのできない文字を含み漢字2文字の氏名の方。 このドメインを割当てているIPアドレスは”194.124.216.230” このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。 
こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で ご覧ください。 代表地点としてピンが立てられのは、最近よく見かけるオランダアムステルダム付近の地図。 この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。 危険と言われると見に行きたくなるのが人情と言うもの。 安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。 
開いたのは「My SoftBank」と書かれているログインページです。 IDとパスワードを適当に入力して先に進もうとしましたが、相当危険なようでウイルスバスターに 強固にブロックされて進むことはできませんでした。 
まとめ私はソフトバンクユーザーではないので騙されようのない詐欺メールでしたが 相当危険なようなので皆さんお気を付けください。 恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。 次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |