『詐欺メール』続「お支払い金額のお知らせ – PayPayカード」と、来た件

再びPayPayを騙るメールを
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

一晩に7通とは…

お正月の先日、「PayPay」に成りすます詐欺メールをご紹介したのですが、あれ以降も
このように相変わらず引続き大量のメールが届き続けております。

これが昨夜から今朝までに届いたそのメールの一覧です。

一度ご紹介したのでそのまま放っておこうとも思いましたが、今朝来たものを改めてみると
差出人のメールアドレスが先日のものと異なっていたので再度ご紹介することにしました。

先程の一覧にある7通のメールですが、すべて差出人のメールアドレスで使われているドメインが
wx-ruihao.com”となっています。

メールの内容は、利用金額の通知で、このように40,000円ばかりでなく30,000円や70,000円なども
あったりしますし、中にはこのように00,000円なんてバカげたものまであったりもします。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] 2023年1月14日お支払い金額のお知らせ – PayPayカード」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「”PayPay” <eg@wx-ruihao.com>」
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

「PayPay銀行」さんには”paypay.ne.jp”って正規ドメインをお持ちです。
正規ドメインが有るのに”wx-ruihao.com”とこのようなでたらめなドメインを使ったメールアドレスで
ユーザーさんにメールを送るなんて信用問題に関わる大きな問題です。


差出人は「さくらインターネット」ユーザー

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「eg@wx-ruihao.com」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「B12AE68E59D5554684135D81B5145A43@wx-ruihao.com」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from wx-ruihao.com (unknown [153.127.200.111])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

では、気になる”wx-ruihao.com”ってドメインですが、さっそく調べてみることにしましょう!

中国の広西チワン族自治区の方が持ち主なのはわかりましたが「対応するIPアドレスがありません」と
書かれており、IPアドレスを取得できませんでした。
他のサイトでも確認してみましたが結果は同じ。

「フィールド御三家」の中で一番重要なのは”Received
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
Received”のIPアドレス”153.127.200.111”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。

ピンが立てられたのは、「JR大阪駅」付近です。
左欄を見ると「SAKURA Internet Inc.」とあるので、差出人が利用したプロバイダーは、大阪市北区に
本社がある「さくらインターネット」
どうやらこのメールは、「さくらインターネット」のメールサーバーを介して私に届けられたようですね。


リンク先サーバーは「ソウル」に設置か?!

では引き続き本文。
このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは「ご利用明細を確認する」って書かれたところに張られていて、リンク先の
URLとトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」での危険度評価がこちらです。

今朝確認できた7通のメールのリンク先は全て同じこのURLでした

このURLの危険度評価はこのように既に危険サイトと認識されており、ブラックリストに登録済み。
そのカテゴリは「フィッシング」と書かれています。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”paypay.print-010.com
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

申請者は、メールアドレスにあった”wx-ruihao.com”ってドメインと同じ持ち主です。

このドメインを割当てているIPアドレスは”115.144.69.14
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられのは、今度は韓国のソウル付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。
このリンク先へ行くと、リダイレクト(自動転送)されて、今回はこのようなURLに飛ばされました。

paypay.ne.jp”ってちゃんとPayPayのドメインが使われているので、このサイトはPayPayの正規サイト。

リンク先は、お正月に調査したのと同じ結果ですので気になる方はこのエントリーをご覧ください。

『詐欺メール』「お支払い金額のお知らせ – PayPayカード」と、来た件

この詐欺は、PayPayの電子マネーを「ビットキャッシュ」や「Pmang」を経由して送金させようとする手口。
電子マネーに疎い私のような世代だとついつい騙されて送金してしまいそうです。(;^_^A


まとめ

そういえば、「さくらインターネット」と「ソウル」ってパターン、詐欺メールで一時流行りました。
またこいつらの仕業なんですね!

それにしても色々と知恵を使ってきますから気を抜くことができませんね。
ってか、一晩に7通も送られてくればだれでも詐欺だとわかりますけどね(笑)

でも恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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