私、楽天から雇われてましたっけ?
「楽天e-NAVI」を名乗るフィッシング詐欺メールです。
この本文、ずいぶん昔から楽天の詐欺メールに使われているもの。
何のために更新を行ったのか書かれていませんが、どうやら私のアカウントが更新できなかったようです。
「楽天カードセキュリティ月間」と書かれているので更新はその一環でしょうか?(笑)
この短い数行の中にいくつものフォントが使われていてぱっと見不気味な感じさえします。
そしてこの中に書かれている電話番号「(01)-50-5820-6680」は、楽天の詐欺に使われる番号ですから
電話を掛けてはいけませんよ!
では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。
件名は
「[spam] [楽天e-NAVI]急ぎの業務がありますのでご注意ください。」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
えっ?あれ?「急ぎの業務があります」って、私って、楽天に雇われていましたっけ?(笑)
それに本文には「急ぎの業務」なんてどこにも書かれておらずかなり乖離していますね。
前にも同じような件名のメールを楽天騙りで受信したことがありました。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
差出人は
「"楽天e-NAVI" <info@mail.rakuten-card.co.jp>」
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。
上手く化けたつもりしょうか?…
”rakuten-card.co.jp”は確かに「楽天カード」さんのドメインですが、件名に”[spam]”とあるので
このメールは詐欺メール故に偽装の疑いがあります。
その辺りを含め、次の項で見ていくことにしましょう。
メールサーバーは「JR神田駅」付近にあり!
では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。
Return-Path: 「amazonj-cc-jppp@afbygcm.cn」
”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、もう化けの皮が剥がれましたね
ドメインが”rakuten-card.co.jp”と全く異なっています。
それにこの方、”amazonj-cc-jppp”なんてアカウント使っているので、Amazonの成りすましも
掛け持ちで行っているようです。
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Message-ID:「BD9D84B2DE4AFB4FC317BC34FC7290C9@cpbzufu」
”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。
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Received:「from cpbzufu (unknown [121.33.184.147])」
”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。
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先に書いた通り”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーのもの。
このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。
※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する
もう今の時点で、偽装はほぼ確定ですが、一応メールアドレスにあった
ドメイン”rakuten-card.co.jp”について調べてみます。
当然ちゃんと「楽てカード(株)」さんの持ち物です。
そして”210.162.157.12”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来同じでなけれならない”Received”のIPアドレスが”121.33.184.147”ですから全く異なります。
これでアドレス偽装は確定。
この方にはしっかり罪を償っていただかなければなりませんね!
「フィールド御三家」の中で一番重要なのは”Received”
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
”Received”のIPアドレス”210.162.157.12”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。
IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。
ピンが立てられたのは、「JR神田駅」付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。
「楽天カードセキュリティ月間」ってホント?
では引き続き本文。
楽天e-NAVIお客様
残念ながら、あなたのアカウント を更新できませんでした。
請求先住所が変更されたなど、さまざまな理由で発生する可能性があります。
楽天カードセキュリティ月間。
今アカウントを確認できます。
楽天e-NAVIにログイン
なお、24時間以内にご確認がない場合、誠に遺憾ながら、アカウントをロックさせていただくことを
警告いたします。
パスワードを変更した覚えがない場合は、至急(01)-50-5820-6680までお電話ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
© Rakuten Card Co., Ltd. |
この位置に「楽天カードセキュリティ月間」って必要です?(笑)
折角だから「楽天カードセキュリティ月間につきアカウント情報の更新を行いました。」
としておけばあまり違和感なかったんでしょうけどね…(笑)
楽天カードをお持ちでない方には全く関係ないお話ですね。
もちろん漏洩したメアド宛の不特定多数に送っていることと思われるので、当然そういう方にも
届いていることと安易に想像できます。
このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは「楽天e-NAVIにログイン」って書かれたところに張られていて、リンク先の
URLがこちらです。
このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。
おっと、まだ「未評価」のようです。
このようなフィッシング詐欺サイトがこの評価ではあまりにも危険すぎます。
評価を変更していただけるよう早速申請しておきます。
このURLで使われているドメインは、”avl4k2lhfd.club”
このドメインにまつわる情報を取得してみます。
申請者の情報は、中国湖南省の方であること以外は、プライバシー保護でマスクされていて
さっぱり分かりません。
このドメインを割当てているIPアドレスは”192.227.165.99”
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。
ピンが立てられのは、アメリカテキサス州ダラス付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。
安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。
すると真っ赤な警告ぺーふが表示されました。
どうやらGoogleでは、このIPアドレスは危険なものとされブラックリストに登録されているようです。
構わず先に進んでみます。
すると開いたのは、楽天カードユーザー専用サイト「楽天e-NAVI」へのログイン画面。
もちろん偽サイトですから絶対にログインしないでください!
まとめ
この本文文面は久しぶりに見ました。
この差出人は、古風と言うのか、昔からのテンプレートを忠実に使われる方なんですね。
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |