『詐欺メール』偽物?本物?「amazon.co.jp アクションが必要です サインイン」と、来た件

迷惑メール
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差出人のメールアドレスで一発回答!
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

本物?偽物?

Amazonを称する差出人からこのようなメールが複数届いています。

どうやらシンガポールから第三者不正利用があった模様だと。

先日、このようなブログエントリーを書きました。

『詐欺メール』「amazon.co.jp: アクションが必要です: サインイン」と、来た件
これって、偽物?本物?どっち? ※ご注意ください! このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし 悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。 このようなメールを受け取っても絶対に本文...

件名は、今回のメールとほぼ同じ。
で、この時の差出人は、本物のAmazonさんでした。
これは、私が久しぶりにPCのブラウザからアマゾンにログインしたために送られてきたものです。

では、今回のメールも本物??
同じメールが複数届くのも怪しいけど…
と言うわけで、このメールもプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] amazon.co.jp アクションが必要です サインイン」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので図でに迷惑メールの類確定です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「Amazon <ttgokuhn@atdu.org>」
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

「Amazon」さんには、”amazon.co.jp”って正規ドメインをお持ちです。
正規ドメインが有るのにそれ以外のこのようなでたらめなドメインを使ったメールアドレスで
ユーザーさんにメールを送るなんて信用問題に関わる大きな問題です。

それにしても使われているドメインが文字数が少なくて価値の高いものですね。
このような文字数の少ない価値の高いドメインを詐欺メールに使うでしょうか?
その辺りは、次の項で詳しく調査していきます。


やっぱり”atdu.org”は偽装していた

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「ttgokuhn@atdu.org」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「20220627000303087133@atdu.org」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from atdu.org (unknown [123.188.33.198])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

まずは、”atdu.org”についてIPアドレス情報を取得してみます。
このドメインを割当てているIPアドレスが”Received”に記載されているものと同じなら
差出人のメールアドレスだと認めますが、そうでない場合、特定電子メール法違反となり
処罰の対象とされます。
※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰するほか、法人に対して3000万円以下の罰金
さて、どう出るのでしょうか?

52.60.87.163”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来同じでなけれならない”Received”のIPアドレスが”123.188.33.198”ですから全く異なります。
これでアドレス偽装は確定。
どうせ偽装するなら”amazon.co.jp”にしときゃ良かったのにね。(笑)
この方にはしっかり罪を償っていただかなければなりませんね!

この中で一番重要なのは”Received
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
Received”のIPアドレス”123.188.33.198”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。

ピンが立てられたのは、「中国瀋陽市」付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。
もちろんAmazonがこのような場所からメールを送ることはありません!


”lua@cans.zaq.ne.jp”ってダレ?

では引き続き本文。

lua@cans.zaq.ne.jp,

誰かがアカウントにサインインしました。
日時: Jun 24,2022 18:3 Japan Standard Time
デバイス: Apple iPhone iOS
付近: Singapore

これがお客様ご自身による操作だった場合、このメッセージは無視してください。
そうでない場合は、以下のリンクを使用して、Amazon Webサイトにアクセスし、
本人確認を行ってください。

宛名が”lua@cans.zaq.ne.jp”ってダレ?
zaq.ne.jp”は、「ZAQ」さんものもの。
「ZAQ」さんは、JCOMが展開するケーブルテレビインターネット接続サービスのブランド名。
このメールアドレスは、以前にも詐欺メールの時に出てきたことのある物です。

このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは「サインイン」って書かれた黄色いボタンのところに張られていて、リンク先の
URLがこちらです。

このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。

このように既に危険サイトと認識されており、ブラックリストに登録済み。
そのカテゴリは「フィッシング」と書かれています。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”www.wikoconcept.com
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

殆どの情報はプライバシー保護でマスクされていますが、「Registrant Country: SG」とあるので
辛うじて申請はシンガポールからだと分かります。
利用されたレジストラは「Key-Systems」

このドメインを割当てているIPアドレスは”155.94.143.244
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられのは、詐欺サイトのメッカ、ロサンゼルス近郊のリトルトーキョーに程近い場所。
フィッシング詐欺サイトは、この付近に密集しています!
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険と言われると見に行きたくなるのが人情と言うもの。
安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。
開いたのは当然Amazonのログインページ。
もちろん偽サイトですから絶対にログインしないでください!

Amazonの利用時はスマホアプリからばかりなので、Amazonのログイン画面なんて詐欺メールの
調査でしか見たことありませんよ(笑)


まとめ

よく同じ詐欺メールを一晩に何通も送って来るもんです。
2通目が届いた時点で怪しさ満載ですよ(笑)

でも、恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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