複数の信販会社の名前が!?
今度は、コピペしすぎてもうどこに成りすましているのか分からなくなってしまった、おバカな詐欺師
からのメールです。
そのメールがこちらです。
件名だけ見れば「TS CUBICカード」からのメールのようですが、本文に目を移すとAEON系の仮想通貨の
「イオンウォレット」だったり、三井住友信託銀行系の「ダイナースクラブカード」だったりと
複数の信販会社の名前が出てきてしまい、どれの事なのかさっぱり分かりません。(;^_^A
では、このメールもプロパティーから見ていきましょう。
件名は
「[spam] 【重要なお知らせ】MY TS CUBIC登録情報の更新をする」
この件名には「MY TS CUBIC」と「TS CUBICカード」のユーザーズサイトからのメールだと
分かりますね。
でも、この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類なのは明白。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
差出人は
「"トヨタファイナンス株式会社" <info@ts3card.com>」
”ts3card.com”は確かに「TS CUBICカード」さんのドメインですが、もう全く信用できません。
その辺りを含め、次の項で見ていくことにしましょう。
「さくらインターネット」ユーザー
では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。
Return-Path: 「info@ts3card.com」
”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。
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Message-ID:「20220529060316057751@ts3card.com」
”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。
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Received:「from mail0.ts3card.com (ik1-412-38166.vs.sakura.ne.jp [153.127.28.170])」
なんだ、”sakura.ne.jp”とあるのでこのメールも「さくらインターネット」ユーザーの仕業。
”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。
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まずは、”ts3card.com”について情報を取得してみます。
このドメインを割当てているIPアドレスが”Received”に記載されているものと同じなら
差出人のメールアドレスだと認めますが、そうでない場合、特定電子メール法違反となり
処罰の対象とされます。
※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰するほか、法人に対して3000万円以下の罰金
さて、どう出るのでしょうか?
”104.112.251.120”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来同じでなけれならない”Received”のIPアドレスが”153.127.28.170”ですから全く異なります。
これでアドレス偽装は確定。
この方にはしっかり罪を償っていただかなければなりませんね!
この中で一番重要なのは”Received”
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
”Received”のIPアドレス”153.127.28.170”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。
IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。
想像通りピンが立てられたのは、「さくらインターネット」本社のある「大阪市北区」付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。
もう何が言いたいのか…
では引き続き本文。
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【重要なお知らせ】 イオンウォレットいの使用環境が異常
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※本メールは重要なお知らせのため、
配信をご希望されていないお客さまへも送信しております。
日頃より TS CUBIC CARDいをご利用いただき誠にありがとうございます。
システムにより 日頃よりダイナースクラブカードいの使用環境が異常であることを検出されます。
セキュリティ上の理由から、お客様のアカウントの支払機能を無効化にしました。
弊社のホームページにアクセスして、使用できるかどうかご確認ください。
お個人の情報についてのご確認は以下のURLから行えます。
MY TS3ログイン|TS CUBIC
CARD会員さま専用ページ
※このURLの有効期間は手続き受付時より24時間です。
(有効期限 2022/05/30 6:03:16)
なお、ご契約のカードは、第三者による不正使用の可能性が高いため、
既にカードのご利用を一旦停止する対応をとらせていただいております。 |
ね、「イオンウォレット」や「TS CUBIC CARD」や「ダイナースクラブカード」も出てきて
おかしいでしょ?(笑)
それに「イオンウォレットい」や「TS CUBIC CARDい」とか「ダイナースクラブカードい」など
何故か余計な”い”が付けられています。
これは単にコピペミスなのでしょうか?それとも何か意味のある”い”なのでしょうか?
犯人にしか分かりませんね。(;^_^A
そしてこの行。
「システムにより 日頃よりダイナースクラブカードいの使用環境が異常であることを検出されます。」
さっぱり日本語がおかしくなってしまっています…
このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは「CARD会員さま専用ページ」って書かれたところに張られていて、リンク先の
URLがこちらです。
このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。
このように既に危険サイトと認識されており、カテゴリは「フィッシング」と書かれています。
このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”my.ts3card.htyrgy.com”
このドメインにまつわる情報を取得してみます。
「対応するIPアドレスがありません」と書かれていて、「No match for “HTYRGY.COM".」とも
記載されていますね。
もしかして、このドメインって空いてるのかも…
と、思って「お名前ドットコム」さんて取得可能か調べてみると。
この”htyrgy.com”ってドメインは空いてることが判明!
ということは、もうこの詐欺メールは意味をなしてないわけですね。
まとめ
さあ、このリンク先の詐欺サイトは、実際にはなくて愉快犯の仕業だったのか、それとも釣りなのか?
それとも、既に危険を察知してトンズラしてしまったのか。
私には判断付きませが、でも、差出人の「さくらインターネット」ユーザーは、フィッシング詐欺の
常習犯って事を考える、既に危険を察知してトンズラしてしまったと考えるのが妥当ですね。
このようなメールが多く発信されているので、皆さんくれぐれもお気を付けください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |