【調査報告】「マイナンバー総合窓口」が名乗る至急通知も同じロシアの送信元から——3つ目の時間帯で確認された6通目の正体

🔴 緊急度:高
| 緊急性レベル | ★★★★☆ (4/5) HTML添付ファイル型+同一犯の3つ目の時間帯での活動を確認 |
| 偽装工作精度 | ★★★☆☆ (3/5) 件名と送信者の組織名は一致しているが、政府の実在ドメインを盗用しているためSPFは破綻 |
■ メールヘッダー解析(送信者情報)
件名:【至急】2026年度 マイナンバー更新手続きのお知らせ
表示上の送信者名:“マイナンバー総合窓口 デジタル庁連携”
送信元アドレス(From):my-number@digital.go.jp(デジタル庁の実在ドメインをそのまま盗用)
Reply-To:my-number@digital.go.jp(今回はFromと完全一致)
添付ファイル名:公式通知_440042.html
受信日時:2026年6月23日 00:40
SPF認証(送信元確認の仕組み):Fail(認証失敗)
DKIM署名:不明(ヘッダー上に署名情報なし)
ご覧の通り、このメールはマイナンバー総合窓口を装った真っ赤な偽物です。被害を未然に防ぐため、この解析結果を家族のLINEグループに転送して注意喚起してください。
※以下の内容は届いた詐欺メールを技術検証のために忠実に再現したものです。なお宛名部分は受信者の個人情報保護のため「○○様」に置き換えています。
件名:【至急】2026年度 マイナンバー更新手続きのお知らせ 送信者:"マイナンバー総合窓口 デジタル庁連携" <my-number@digital.go.jp> 添付ファイル:公式通知_440042.html ○○ 様 マイナンバー総合窓口より重要なお知らせです。 添付の公式文書をご確認いただき、本人確認手続きをお願いいたします。 参照番号:JP-72174937-9835 何卒よろしくお願い申し上げます。 マイナンバー総合窓口

因みに宛名の「Tesrs」に心当たりは全くありません。
これまでの2本(総務省/年金機構/デジタル庁/Adobe Sign編、三井住友銀行/国税庁編)は件名と送信者の組織名がちぐはぐでしたが、今回は珍しく「マイナンバー」の件名に「マイナンバー総合窓口」が名乗るという、一見自然な組み合わせです。同じ攻撃キットでも、ランダムに割り当てる際にたまたま整合性が取れてしまうこともあるようです。参照番号は今回も「JP-」から始まる形式で、前回までと同じテンプレートが使われていることが分かります。
■ 送信ルート及び偽装判定——同一犯ネットワークの6通目を確認
Receivedヘッダー解析(サーバー通過証明):
※メールヘッダー詳細は個人情報保護のため非掲載
送信元IP:212.19.23.205(host.212-19-23-205.broadband.redcom.ru)
HELO名:MAIN.lan(ローカルネットワークのホスト名がそのまま露出)
Received-SPF:Fail(送信元IPがデジタル庁の正規送信サーバーとして認証されていない)
【偽装判定】:
送信元IP「212.19.23.205」・HELO名「MAIN.lan」は、6月22日朝の総務省・年金機構・デジタル庁・Adobe Sign編4通、同日夜の三井住友銀行・国税庁編1通と完全に一致します。これで同一犯から確認できた特定数は計6通となり、朝・夜・深夜という3つの時間帯にわたって24時間態勢で稼働していることが裏付けられました。
発信元ロケーション解析:
ロシア・ハバロフスク地方・ハバロフスク市
プロバイダー:Redcom-Bb(DSL・個人向け回線)
IPアドレス調査:【ip-sc.netで詳細を確認する】(※ロケーション情報は変動する場合があります)
Googleマップ:【位置情報を確認する】
細部を見ると、前回の三井住友銀行/国税庁編ではFromとReply-Toのアドレスが一文字違いでしたが、今回はどちらもmy-number@digital.go.jpで完全に一致しています。同じ攻撃者なのに、メールごとに作り込みの精度がまちまちなのは、テンプレートへの値の入れ込み作業を機械的に流している証拠かもしれません。手抜きなのか丁寧なのか、いまだに判断がつきません(笑)。
■ 注意点と対処法
- 添付ファイルは絶対に開かない:特にHTML形式の添付ファイルは、開いた瞬間に攻撃が始まる可能性があります。
- 件名・送信者名・本文の組織名が一致していても油断しない:今回のように内容が自然に見えても、送信元アドレスのドメインそのものを確認することが重要です。
- 「.go.jp」ドメインでも油断しない:表示上のドメインが本物そのままでも、SPF認証が失敗していれば偽物です。マイナンバー関連の手続きで「至急」「期限」を強調するメールは特に警戒してください。
- 公式サイトへの直接アクセスで確認する:心当たりのない通知は、メール経由ではなく公式サイトから直接確認してください。
- 公式注意喚起の参照:デジタル庁「マイナンバーカードに関する不審な電話・メールにご注意ください」
本レポートの結論
「マイナンバー総合窓口」を名乗るこの至急通知は、6月22日朝・夜に確認した同一犯ネットワークの3つ目の活動時間帯として、送信元IP・HELO名・添付ファイルの命名則まで完全に一致していました。これで確認できた特定数は6通——朝から深夜まで休まず稼働するこの攻撃基盤は、ブランドを変えながらも正体を変えていません。身近な人が騙されてからでは手遅れです。この記事のURLをコピーして、家族のLINEグループで『これ気をつけて!』と共有してあげてください。
Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net
















