以前に東海3県でアサリの漁獲量が激減しているって話題をいくつか書いたことがありました。 ・三河湾のノリとアサリを守れ ・愛知のアサリ更に深刻化 ・あさり王国愛知がピンチ! アサリって日本人にとって一番身近で良く食べられる貝でスーパーの魚売り場では欠かすことのできない食材となっています。 記事を何点か書いた都合今年は気になって時々売場で産地を見ていたんですが、ほぼほぼ熊本産で地物はほとんど見かけていません。 よく考えてみるとこのアサリってこれだけ愛されているのにも関らずほぼ天然と同じ状態で養殖されているんですよね。 だから、天敵に襲われやすくツメタ貝が繁殖したりクロダイについばまれたりして漁獲高を落としたり、貝毒の発生で出荷に制限が出たりするわけです。 確か以前にテレビで見たのは、牡蠣養殖で有名な三重県の浦村町でアサリの養殖実験が放送されていました。 ここではカキ殻から作った固形物と伊勢を流れる宮川の砂利を袋に詰め、これを牡蠣養殖のようにイカダから吊るして伊勢湾で生まれたアサリの幼生が袋の中に入って育つという変わった方法で実験されていました。 この番組を見た時にやはりアサリは砂の中じゃないと生育できないんだろうなと思い込んでいましたが、今回静岡新聞からの情報でこんな記事を見つけました。 その記事によると、場所は牡蠣の隠れた穴場の浜名湖にある静岡県水産技術研究所浜名湖分場で、牡蠣養殖のように吊るして養殖する「垂下式養殖」で、アサリの餌となるプランクトンが多い場所、時期に合わせて網かごを水中につるすそうです。 2016年度に実証試験を行った研究所によると、2~3カ月間育てれば「天然よりも明らかに身が大きなアサリになった」という事です。 是非とも近い将来に実用化され牡蠣やホタテのように安定した供給が保たれるようになると良いですね。 |