【続報】BLACKCAS「2年ぶりに復活」、誘導リンクはあのスニーカー/LINE詐欺と同じYandex短縮URLだった——バングラデシュ発、Cloudflareに隠れた着地サイトを解析

「2年ぶりに復活」はウソです。これは違法品の購入を勧誘する迷惑メールです。被害を未然に防ぐため、この解析結果を家族のLINEグループに転送して注意喚起してください。
■ 届いた勧誘メール
■ メールヘッダー解析
件名:[spam] ついに2年ぶりに復活BLACKCAS
送信者表示:"gjvhwn@icloud.com" <fxwurxskrp@yahoo.co.jp>
エンベロープ送信元:lxqddnssudzp@gmail.com ※icloud→yahoo→gmailと3種類のフリーメールを重ねて使用
送信元IP(Received-SPF基準):103.163.246.34(バングラデシュ)
HELO名:ASSIGNED-FOR-CLIENT.adsns.jp ※動的割当IPによく使われる汎用ホスト名
SPF判定:Softfail(ドメイン所有者がこのホストの使用を推奨せず)
※メールヘッダー詳細は個人情報保護のため非掲載
▲ 黒背景に緑ボタンの「販売情報が更新されました」という体裁の勧誘メール
■ 誘導リンクが「あの記事」と完全に同じ経路だった
本文中の「詳細ページを開く」ボタンのリンク先を調べたところ、以下の通りでした。
■ フィッシングサイト詳細解析
誘導リンク(1段階目):hxxps://clck.ru/3Ufcvr
このclck.ru(Yandexの短縮URLサービス)は、本日別記事で取り上げた「ブランドスニーカー最大90%OFF」「LINE登録でクーポン進呈」の迷惑メールで使われていたものと、まったく同じサービス・同じリダイレクト構造でした。
着地サイトURL(伏せ字):hxxps://black-card[.]click/
着地サイトのIP:172.67.157.183(Cloudflare経由のため実サーバーの所在地は非公開)
この販売ページで案内されている魔改造B-CASカードは違法品であり、購入・使用すると法的リスクが生じます。
【販売内容】:魔改造B-CASカード14,980円(税込・一般販売価格49,800円と表示)、2年間保証。過去記事で確認した7,980円の個体とは価格帯が異なる別ロットの可能性があります。「2026年6月17日に行われたWOWOW」といった文言は、過去記事のものと共通しています。
▲ 着地サイト「BLACK-CAS CARD」の販売ページ。視聴可能チャンネルの一覧や購入ボタンが並ぶ
💡 ここで!用語解説:配信インフラの「共有」とは
迷惑メール業者は、メールの文面や商材ごとに一から仕組みを作るのではなく、URL短縮サービスやリダイレクトの仕組みといった「土台」部分を複数のキャンペーンで使い回すことがあります。今回のように、まったく別の商品(違法B-CASカードとブランドスニーカー)を宣伝するメールが同じ短縮URLサービスを経由していた場合、送っている相手は別グループでも、同じ配信ツールやアフィリエイト網を利用している可能性が高いと考えられます。
■ 過去記事との関連
当ラボでは6月から、この「BLACKCAS」系メールを継続して追跡しています。
- 【実録】「2年越しの毒電波を克服」魔改造B-CASカード販売メールの正体——6/17新KW対応版と称しYandex経由で届く違法勧誘の全手口を公開
- 「毒電波なんてくそくらえ、いつでもたた(原文ママ)」昨日の毒電波記事バズに乗じて翌日も届いた魔改造B-CAS販売勧誘メールの手口
- 【実録】魔改造B-CAS違法販売、3日目も継続中——「BLACKCAS降臨」5通を観測、新旧2ドメイン並行運用の手口を公開
これらの過去記事でも一貫して「clck.ru(Yandex URL短縮サービス)経由」という手口が確認されており、今回もそのパターンを踏襲していました。さらに今回は、それだけでなく本日公開した以下の記事とも配信基盤が重なっていたことが新たに判明しています。
「スニーカー最大90%OFF」「LINE登録でクーポン」の2通は同一犯——送信元は国も認証結果も別なのに、誘導リンクは1文字違わず完全一致
商材も文面もまったく異なる2つのキャンペーンが、同じ短縮URLサービスという「土台」を共有していた——これは偶然というより、迷惑メール配信の裏側にある「共通インフラ」の存在を強く示唆しています。
■ 注意点と対処法
- 魔改造B-CASカードは違法です:不正競争防止法・著作権法に違反する可能性がある違法品です。購入・所持・使用した場合も法的責任を問われるリスクがあります。
- リンクを絶対にクリックしない:件名や価格を変えていても、誘導先の作りは毎回似通っています。
- 短縮URLを安易に信用しない:大手サービス(Yandex等)のドメインを経由していても、その先が安全とは限りません。
- 個人情報・クレジットカード情報を入力しない:誘導先サイトの購入フォームに情報を入力した時点で、攻撃者の手に渡ります。
- 既に購入・入力してしまった場合:すぐにクレジットカード会社に連絡してカードを止め、消費者ホットライン(☎ 188)または警察相談専用電話(☎ #9110)へご相談ください。
本レポートの結論
「2年ぶりに復活」という煽り文句のBLACKCASメールを追いかけていたら、思わぬところで本日別に取り上げたスニーカー/LINE系の迷惑メールとつながりました。商材や見た目が違っても、裏側の配信インフラは共有されている——これが今の迷惑メール業界の実態です。「このメールは前と違うから大丈夫」という油断が一番危険です。この記事のURLをコピーして、家族のLINEグループで「これ気をつけて!」と共有してあげてください。
Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net
使用配色テーマ:Navy
















