『詐欺メール』『利益は15%から30%で、収益は透明で、いつでもどこでも引き出しが可能です。』と、来た件

迷惑メール

オンラインショップ開店勧誘
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

連絡先がLINEってのが怪しすぎる

いつもご覧いただきありがとうございます!

『ナイポート電子商取引』とやらからなんだか不審なメールが届きました。

『ナイポート電子商取引』をググってみましたが、これと言った結果は見れず、逆に迷惑メール関連の
結果ばかりです。
どうやらこのメール個人のオンラインショップの案内のようです。
ツラツラと読んでみると、簡単に申請でき手持ちのデバイスで約30分の営業で商品音ストックや調達管理
それに梱包や出荷も不要だとかで、利益は商品単価の15%~30%と、なんか掻き立てられる内容。
どなたかがあやって連絡するといけないので、一応連絡先のLINE IDはマスクしておきますが
これっていつぞやの怪しいネットアルバイト勧誘メールとよく似た雰囲気ですね。
もちろん詐欺っぽいので安易に受け入れてはいけませんよ!

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきます。

件名は『[spam] 利益は15%から30%で、収益は透明で、いつでもどこでも引き出しが可能です。』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
そんな美味しい話があればもう既に誰もがやっているはず、そんなのウソに決まっています!

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”ナイポート電子商取引” <phoebe7908@bela.com>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

いったい誰がどこからこのメールを送ったのでしょうね?
その辺り、分かる範囲で次項で調査してみることにします。


差出人のメールアドレスは偽装

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from bela.com (unknown [45.228.89.220])』

ここに掲げた”Received”は、ヘッダー内に複数ある”Received”の中で時系列が一番古いもので
このメールを差出したデバイスの情報と最初に通過したサーバーの情報が刻み込まれています。

末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で
同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません。
因みに、この数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした
ものがドメインと呼ばれるものです。

Received”の前半のドメイン部分は、往々にして偽装されていることが多いものですが、末尾のIPアドレスは
送信者のデバイスに割当てられたもので偽装することができません。

このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”bela.com”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがドメイン”bela.com”の登録情報です。
これによると”3.33.130.190”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来このIPは”Received”のIP”45.228.89.220”と同じ数字の羅列になるはずですが、それが全く異なるので
このメールのドメインは”bela.com”ではありません。
これでアドレスの偽装は確定です!

Received”に記載されているIPアドレス”45.228.89.220”は、差出人が利用したメールサーバーの情報で
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

(※IPアドレスから導き出された位置情報は、必ずしもそれほど正確ではありません)

このIPアドレスには”bela.com”ではなく”edeinformatica.salvador.br”と言うドメインが割り当てられて
いるようです。
地図に立てられたピンの位置は、ブラジルのLauro de Freitas(ラウロ・ジ・フレイタス)付近。
そして送信に利用されたプロバイダーもブラジルの『Plena Servicos De Comunicacao Multimidia Ltda』
このメールは、この付近に設置されたデバイスから発信され、このプロバイダーのメールサーバー
を介して私に届けられたようです。


まとめ

リンクが有るわけでもないので私の調査はここまで。
世の中そんな甘い話はありませんからくれぐれも騙されないようにご注意ください!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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