「ご依頼ご購入品の整備状況について」はAmazonを騙る詐欺!Google Cloudから送信、ウイルスバスターとEdge両方が検知した多段階フィッシングの手口を解析

HL-META: date=2026-08-10 | brand=Amazon | sender_geo=unknown | site_geo=unknown | spf=pass | dkim=pass | cloaking=unknown

お盆休みの通販利用が増える時期、今日もAmazonを騙るメールが届きました。今回は誘導先を辿ってみると、2つの異なるセキュリティ製品がそれぞれ独立して危険を検知していた、なかなか興味深いケースでしたので解析していきます。

【調査レポート】「ご依頼ご購入品の整備状況について」の正体

Heartland-Lab(ハートランド・ラボ)専門調査レポート

Amazonを騙り、「ご注文品の受領が完了した」という体裁で「お買い物情報を点検する」ボタンをクリックさせようとするフィッシングメールです。送信元はGoogle Cloud、誘導先は2段階のリダイレクトを経て偽のAmazonログイン画面に到達する構成で、その途中ではウイルスバスターとMicrosoft Edgeの両方が独立してフィッシングとして検知していました。

緊急性レベル ★★★☆☆ (3/5)
偽装工作精度 ★★★★☆ (4/5)

※重要:本メールを開封しただけでも、アクティブなメールアドレスとして攻撃者リストに登録されるリスクがあります。

ご覧の通り、このメールはAmazonを装った真っ赤な偽物です。被害を未然に防ぐため、この解析結果を家族のLINEグループに転送して注意喚起してください。

■ 詐欺メール本文の再現

※以下は届いた詐欺メールの文面を、技術検証のために忠実に再現したものです。


件名:[spam] ご依頼ご購入品の整備状況について
送信者:"アマゾン" <lqgwin@lqgwin.hotel-villar-arene.com>

amazon.co.jp

ご注文案内の受諾照合

このたびはご注文をいただき、誠にありがとうございます。

ご購入いただきましたご注文品について、受領が終了いたしました。品物の準備が整い次第、配達を開始いたします。

お申込み内容のご確認や送付先のご案内につきましては、下記ボタンよりご審査いただけます。

[お買い物情報を点検する]

本メールにお心当たりのない場合は、お手数ですが本メールをご処分していただきますようお願いいたします。

実際に届いた詐欺メールの画面。「ご依頼」「ご審査」など、やや不自然な日本語表現も見られる。

■ 送信ルート及び偽装判定

認証結果:SPF = Pass / DKIM = Pass
Received-SPF: Pass; client-ip=34.175.244.143; helo=lqgwin.hotel-villar-arene.com

【偽装判定】:
送信元IPの逆引きDNSを確認したところ、googleusercontent.comというホスト名が得られ、Google Cloud上のサーバーから送信されていることが確認できました。Amazonの正規ドメイン(amazon.co.jp)とは無関係の、攻撃者が独自に用意したドメイン「hotel-villar-arene.com」のサブドメインから配信されています。

使用画像について:
メール本文中のAmazonロゴ画像は、実在する国内の某ウェブサイトのサーバーから読み込まれていました。無関係な第三者のサイトが画像ホスティングに悪用されている可能性が高いため、当サイトでは実際のドメイン名を伏せています。

■ フィッシングサイト詳細解析(多段階構成)

■ 第1段階:初回誘導先

URL(伏せ字):hxxps://bjlivecircle[.]com/slkg/wigd(シンガポールのホスティングサーバー)
この段階で、ウイルスバスタークラウドが「フィッシング」として警告を表示していました。

■ 第2段階:最終着地先

URL(伏せ字):hxxps://zhg1[.]com/Am2az-0ncO-jp-jp/(Cloudflareのアンキャストレンジ、所在地情報は無意味)
この段階で、Microsoft Edgeが「Suspected Phishing」の警告を表示。2つの異なるセキュリティ製品が、それぞれ独立して危険を検知していたことになります。それでも警告を突破してしまうと、本物そっくりのAmazonログイン画面が表示され、メールアドレスや携帯電話番号の入力を求められます。

第1段階のURLに対し、ウイルスバスタークラウドがフィッシングとして警告。

第2段階のURLに対しても、別のセキュリティ機能が独立して「Suspected Phishing」を警告。

2つの警告を突破した先に表示される、Amazon公式にそっくりな偽ログイン画面。

■ 注意点と対処法

  1. URLを絶対にクリックしない:「お買い物情報を点検する」ボタンは偽サイトへの入口です。
  2. セキュリティソフトの警告は必ず信じる:ウイルスバスターやMicrosoft Edgeが警告を出した場合、それを解除してまでアクセスしないでください。今回のように複数の製品が独立して検知しているケースもあります。
  3. 注文確認は公式アプリ・公式サイトから:「注文履歴」はメール内リンクではなく、必ずAmazon公式アプリやブックマークから確認してください。
  4. 不自然な日本語に注意:「お買い物情報を点検する」「ご審査いただけます」など、実際のAmazonでは使われない表現が含まれています。

本レポートの結論

今回の詐欺メールは、Google Cloudを踏み台に送信され、2段階のリダイレクトを経て偽のAmazonログイン画面へたどり着く構成でした。途中の2つのURLがそれぞれ別々のセキュリティ製品に検知されていたことからも、多層防御の有効性がよく分かる事例です。身近な人が「注文の確認かな」と軽い気持ちでボタンを押してしまう前に、この記事のURLをコピーして、家族のLINEグループで「これ気をつけて!」と共有してあげてください。

※メールヘッダー詳細は個人情報保護のため非掲載

Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net

使用配色テーマ:Teal

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