「Yahoo!ショッピング」発送完了通知は詐欺!今朝のAmazon偽装と同じ送信基盤、PC/スマホでURLごと使い分けるクローキングを解析

日曜の朝、通販の発送通知はついつい安心して開いてしまいがちです。今回はYahoo!ショッピングの「発送完了」通知を装ったメールをご紹介しますが、実は今朝ご紹介したAmazon偽装メールと同じ送信基盤から届いていました。
ご覧の通り、このメールはYahoo!ショッピング公式を装った真っ赤な偽物です。本文中のリンクは絶対にタップ・クリックしないでください。
■ 届いたメールの内容
※以下の内容は届いた詐欺メールを技術検証のために忠実に再現したものです。
Yahoo!JAPAN ご注文商品の発送完了のお知らせ Yahoo!ショッピングをご利用いただき、誠にありがとうございます。ご注文いただいた商品の発送手続きが完了いたしました。 配送状況の確認やお問合せについては、下記のボタンより「注文詳細」画面へアクセスし、ご確認ください。 注文番号:219-0919729-431573 注文日時:2026年08月08日 22時29分00秒 支払方法:VISA 発送状況:発送完了 ※配送業者への反映までお時間がかかる場合がございます。時間をおいてから配送状況をご確認ください。 [配送状況・注文詳細を確認する] ※このEメールは送信専用アドレスより自動送信されています。直接ご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。 ご不明な点がある場合は、Yahoo!ショッピング ヘルプをご覧ください。 © LINE Yahoo Corporation
実際に受信した詐欺メールの画面。Yahoo!ショッピングの正規デザインに近い見た目で作られている
■ 送信ルートおよび偽装判定
送信元IP(Received-SPFヘッダーより特定):
157.17.53.225(HELO:mail.n24.adventure-ston.com)
回線情報(ip-sc.net確認):
プロバイダ:さくらインターネット株式会社(SAKURA Internet Inc.)/AS7684/利用形式:corporate(法人回線)
所在地:日本 東京都千代田区
送信元アドレスは「info@n24.adventure-ston.com」という、Yahoo!とは無関係なドメインです。実はこのドメイン、本日午前にご紹介したAmazon偽装メールの送信元「n1.adventure-ston.com」と同じ親ドメインの別サブドメインでした。送信クライアントも同じくThunderbirdであり、同一の攻撃者インフラが複数の大手ブランドを使い分けて詐欺メールを配信しているとみられます。
■ フィッシングサイト詳細解析
誘導先URL(伏せ字):
hxxps://yaoohooen[.]com/awylkp/ ※ドメイン名は「yahoo」の文字を並べ替えた紛らわしい綴りです
リンクドメインのDNS解決:
172.67.201.2 / 104.21.85.15(Cloudflare, Inc.) ※Cloudflare経由のため実サーバーの所在地は特定不可
【クローキングの挙動】:
パソコンとスマートフォンで、着地するURLのパス自体が異なっていました。パソコンからのアクセスでは `/awylkp/turnstile-check` という真っ白なページが表示され、それ以上先には進めません。一方スマートフォンからのアクセスでは `/awylkp/index` へ着地し、携帯電話番号の入力を求める偽のYahoo!ログイン画面が表示されます。
スマートフォンでアクセスした場合に表示される偽のYahoo! JAPANログインページ。携帯電話番号の入力欄がある
💡 用語解説:なぜPCとスマホでURLごと変わるの?
今回のようにパソコンとスマートフォンで表示先のURLパス自体が異なる作りは、攻撃者側のサーバーがアクセスしてきた端末の種類を判別し、あらかじめ用意した別々のページへ振り分けている証拠です。調査者の多くがパソコンから調べることを見越して、パソコンには無害なページを、実際に被害に遭いやすいスマートフォンには偽サイトを見せる「使い分け」がここでも行われています。
加えて、メール本文は白背景の中、末尾の数行だけがうっすらと水色になっているという特徴があり、これは当ラボが過去にも複数回確認している長期間使い回されている既知のキットのデザインと一致しています。
■ 注意点と対処法
- URLをクリックしない:配送状況の確認は、必ずYahoo!ショッピングの公式アプリまたはブックマークからアクセスしてください。
- 送信元アドレスを確認:表示名が「Yahoo!ショッピング」でも、実際のアドレスがyahoo.co.jp以外のドメインであれば偽物です。
- 端末を変えても油断しない:パソコンで無害に見えても、スマートフォンでは偽サイトが表示されるケースがあります。
- 携帯電話番号・パスワードは絶対に入力しない:フィッシングサイトにアクセスしただけでは情報は盗まれません。入力しそうになったらすぐにブラウザを閉じてください。
Yahoo!公式のフィッシング詐欺対策ページも参考にしてください:Yahoo!セキュリティセンター「フィッシング詐欺にご注意ください」
今回のように、同じ攻撃者が複数の大手ブランドを日替わりで騙ってくることは珍しくありません。「今朝Amazonのメールに気をつけたから今日はもう大丈夫」ではなく、差出人がどのブランドであっても同じ警戒心を持ち続けることが大切です。この記事のURLをコピーして、ご家族のLINEグループで「これ気をつけて!」と共有してあげてください。
Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net
配色テーマ:Charcoal














