『詐欺メール』ANAから『【重要】1マイル=1円相当のレートで日本円に交換!』と、来た件

★詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
今日も合計200通ほどの怪しく危険なメールが私のもとに届いています。
綿密に作られたものや、バカバカしいものなど様々ありますが、今回はそんな中から「ANA」に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【重要】1マイル=1円相当のレートで日本円に交換!
送信者: “ANA" <service@mail12.thesunnyglow.com>
【ANA】ANAマイルの期限が終了します!
いつもANAをご利用いただき、誠にありがとうございます。
お客様の保有マイル 9,520マイル を、期間限定で 1マイル=1円相当のレート にて日本円に交換いただけます。
有効期限:2025年12月05日まで
※期限を過ぎるとマイルは自動的に失効いたします。
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■ ご利用可能な特典
・日本円(1マイル=1円相当)
・国内線・国際線航空券
・旅行パッケージ
・ショッピングポイント
・ANAオリジナルグッズ
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✈️ 今すぐ交換手続きを!
👉 公式サイトにログインしてお手続きください
h**ps://www.ana.co.jp/help
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■ お手続きの流れ
会員メニューにログイン
交換数量を指定
交換先を選択(日本円・商品など)
→ 最短翌営業日に反映
────────────────────
本キャンペーンは 期間限定・有効期限あり です。
特典終了前に、必ずお手続きをお済ませください。
再アクセス用リンク:h**ps://www.ana.co.jp/
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本メールは送信専用です。
お問い合わせ:h**ps://www.ana.co.jp/
© 2025 ANA. All rights reserved.
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
このメールは、ANAを騙ったあからさまな詐欺メールです。
本文に不自然な箇所がいくつか存在します。
まずマイルが期間限定で 1マイル=1円相当のレートにて日本円に交換できるとのことですが、調べてみるとANAは マイルの現金化を公式には行っていないようです。
この高いレートは、ユーザーを誘い込むための誘い文句ですね。
そして「期限が迫っています」や「マイルが失効します」や「今すぐ交換手続きを!」は、急がせたり焦らせたりしクリックを誘導する詐欺メールの典型的な手口です。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「mail12.thesunnyglow.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
もうお分かりですよね?
そうです、ANAが利用するメールアドレスのドメインは「ana.co.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from mail12.thesunnyglow.com (175.63.200.35.bc.googleusercontent.com [35.200.63.175])
Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
よく見ると、カッコ内に「bc.googleusercontent.com」と記載がありますよね。
これは Google が管理しているドメインで、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスを利用しているユーザーのアクセス元としてログに記録されることがあるドメインの一部です。
故にこのメールの送信者は、このサービスを利用することができる人物であることが分かります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、東京都杉並区付近です。

最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドの1つです。
リンク先のドメインを確認
さて、本文に ANA の公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://silavo.cfd/cargoco.jp/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
ご覧の通り ANA のドメインとは異なるものが利用されていますから、このサイトは公式サイトではありません!
このドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。

割当てているIPアドレスは「172.67.212.93」
「IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。
これは最近のトレンドで多くの詐欺サイトがこの付近に設置されています。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むと開いたのは英語でタイムアウトしたことが書かれた真っ白なエラーページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思いますが、ウイルスバスターにブロックされたことが、ここには以前危険なサイトが存在していたことを物語っていますね。
まとめ
メールの文面や送信者のメールアドレスとリンク先のドメインが「ANA」のものと異なるのでこのメールを詐欺メールと判定いたしました。
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;









