サービス名が変更しただけで再認証が必要?! いつもご覧くださりありがとうございます!  最近 Apple 社に成りすますフィッシング詐欺メールが増加傾向にあります。  今日も『再認証手続きが必要です – Apple Accountの安全性向上』や『期限内に手続きを完了してください』、『Apple Accountの確認を完了してください』などのタイトルで複数に渡り届いております。  送信者のメールアドレスや、書かれている内容からして同一犯によるものと思われますので、今回はこの中からこちらのメールを取り上げてご紹介していこうと思います。  ※メールをそのままコピペしていますが、フォントに機種依存文字が含まれていますので、閲覧環境によっての文字化け等はご容赦ください。     件名:[spam] Apple Accountの確認を完了してください  送信者:”Apple Account” <applestore.service.mail6TYO@accounts.nintendo.com>??01月17日[q²𝟝𝓒𝙙𝟛]”>  [0g🅶𝖌ʝ𝙥𝚄₲]”>  [𝕛𝓰]”>  [𝙭𝘖4M]”>  [𝗽]”>  𝐀𝐩𝐩𝐥𝐞 𝐋𝐨𝐠𝐨 Apple Accountの確認を完了してください [𝙷Ð𝙌ℓJ]”>  [§𝐍𝓍𝒲]”>  Apple IDがApple Accountに変更されました  お客様のアカウントの安全性向上を目的として、再認証手続きが必要です。  【認証手順】 [ᴘ]”>  以下の手順に従い、速やかにお手続きを完了してください。  1. Apple公式サイトにアクセスしてください。  URL: 𝚑𝚝𝚝𝚙𝚜://𝚊𝚌𝚌𝚘𝚞𝚗𝚝.𝚊𝚙𝚙𝚕𝚎.𝚌𝚘𝚖/𝚊𝚙𝚒/𝚓𝚊𝚙𝚊𝚗/WaW6Q0 [𝒱ᴠℱ𝗴ꜱ𝕗]”> [𝘻𝖂y𝑱𝔲ץ]”>  2. ご登録済みのメールアドレスまたは電話番号とパスワードを使用してサインインしてください。  3. 画面に表示される指示に従い、認証を完了してください。  【注意事項】 ??01月17日[𝘪𝒌k 𝔔𝙛𝕭]”>  認証手続きは2025年01月17日までに完了してください。  期限内に手続きを完了されない場合、一部のサービスがご利用いただけなくなる可能性がありますのでご注意ください。  ??01月17日[𝙧Đ𝐱]”>  © 𝟸𝟶𝟸𝟻 𝙰𝚙𝚙𝚕𝚎 𝙸𝚗𝚌. 𝙰𝚕𝚕 𝚛𝚒𝚐𝚑𝚝𝚜 𝚛𝚎𝚜𝚎𝚛𝚟𝚎𝚍.  このメールはお客様のApple Accountに関する重要なお知らせです。無視しないようお願いいたします。  [Ⴘɢ𝑒𝒊ₖ𝒛🄴𝖗]”>  |       おかしなタグ?が露出していますので読みやすくなるようにそれらの文字等をグレーアウトしてあります。  先日、このように同じような内容の別のメールをご紹介しています。  『詐欺メール』『【お知らせ】𝗔𝗽𝗽𝗹𝗲 𝗜𝗗が𝗔𝗽𝗽𝗹𝗲 𝐀𝐜𝐜𝐨𝐮𝐧𝐭に変わりました』と、来た件     ここにもある通りApple IDがApple Accountに変更になったのは事実です。  でもそれはもう半年ほど前の2024年6月初旬の事。  この時にも書きましたが、Apple IDがApple Accountに変更になったと言ってわざわざユーザーが再認証の手続きを行うことは何もありません。  末尾に『無視しないようお願いいたします』って(笑)  この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。  このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている  ものは全て迷惑メールと判断されたもの。  うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと  否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。    任天堂のドメインに注意! 送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”accounts.nintendo.com”  ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。  もうお分かりですよね?  そう、このメールアドレスに使われているドメインはあの『任天堂』のもので Apple のドメインではありません。  当然任天堂が Apple のメールを代筆するはずがないので、このメールアドレスは偽装。  最近この任天堂のドメインを利用した詐欺メールが大変多くなっています。  では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。  こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。     | Received: from C20250115151694.local (unknown [45.192.103.71]) |       このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、香港の『九龍地区(Kowloon)』付近であることが分かりました。  それにこのIPアドレスは、危険なものとして広く知られており既にブラックリストに登録されています。       『現在、アクセス制限を行っています』と書かれたページが開いた さて、本文に直書きされた詐欺サイトへのリンクですがApple社が所持するドメイン”apple.com”を使って記載されていますが、当然これも偽装。  本当に接続されるサイトのURLは以下の通りです。  【h**ps://account.appletejapan.co.im/api/japan】  (直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)  やっぱりApple社のドメインとは異なるものが利用されていますね。  先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。     このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、香港の『火炭』付近であることが分かりました。     リンクを辿ってみると、リダイレクト(自動転送)された上でこのようなページが開きました。     開いたのは『現在、アクセス制限を行っています』と書かれたページです。  ん~、以前にもエポスカードの詐欺サイトでこのページ見ていますが、これは何を意味するのでしょうか?  これって私が接続拒否されたのでしょうか?💦  |