『詐欺メール』『電気料金の支払いが遅れています』と、来た件

迷惑メール
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★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

東京電力のメールを任天堂が代筆?

いつもご覧くださりありがとうございます!

またしても東京電力から中部電力管内の私に料金未納のお知らせが届きました。

件名:[spam] 電気料金の支払いが遅れています。番号:DM-37250449513
送信者:”東京電力” <tepco_Net.Cd3obkC3@accounts.nintendo.com>電気料金未納のお知らせ

尊敬なるお客様へ、

いつもご利用いただき、心より感謝申し上げます。

お客様の電気料金の引き落としが未成功となっております。迅速なお支払い手続きをお願い申し上げます。お支払いが完了しない場合、電気の供給が停止される可能性がございますので、何卒ご理解ください。

オンラインでのお支払い: ▼ 支払いの詳細リンク

お客様のご理解とご協力に心より感謝いたします。

何卒よろしくお願いいたします。
東京電力エナジーパートナー株式会社
〒100-8560 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号
[連絡先情報]

もちろんこのメールはフィッシング詐欺メールで、まあどこかで漏洩したメールアドレスリストに対して適当に送っているので東京電力管内であろうが無かろうが、国内であろうが無かろうが送信者にとっては関係ありません。
『尊敬なるお客様へ』ってのが全くそれらしく、日本人のどこの誰がこのようなヘリ下った冒頭の挨拶を書くのでしょうね?
それに『引き落としが未成功』なんて表現もしかりです。(笑)

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”accounts.nintendo.com
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに『東京電力』が利用するメールアドレスのドメインを『Search Labs | AI』で検索してみると『@tepco.co.jp』と出ました。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『東京電力』からのメールは全て偽物と言うことになります。
それに”nintendo.com”なんて『任天堂』さんのドメインじゃないですか…
もしかして任天堂が東京電力の督促メールを代筆したって?(笑)

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from C20241206138076.localdomain (unknown [134.122.148.12])

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、香港の『Sheung Wan』付近であることが分かりました。


リンク先は既に閉鎖しているものの

さて、本文の『▼ 支払いの詳細リンク』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://tepcojpdlco.shop/signin/mfa
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『東京電力』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、『東京都杉並区和泉2丁目』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみましたが『404 NotFaund』と書かれたエラーページが表示されました。
恐らくサイトを設置したホスティングサービスが危険を察知してサイト閲覧を付加にしたものと思われます。
ただ、奴らは複数のサイトを持っているのでここだけ閉鎖してもイタチごっこ。
また新たなサイトを構築して待ち受けていることでしょう。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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