『詐欺メール』『口座取引制限のご案内:アメリカン・エキスプレス情報を更新してください』と、来た件

迷惑メール
記事内に広告が含まれています。

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

アメックスから『口座取引制限』と来たが…

いつもご覧くださりありがとうございます!

マジで次から次へと鬱陶しい迷惑メール。
クリスマスが過ぎ少し減ったようにも思いますが相変わらず大量に送られてきています。
そんな中で今回はこのアメックスに成りすますフィッシング詐欺メールをご紹介しようと思います。

件名:[spam] 口座取引制限のご案内:アメリカン・エキスプレス情報を更新してください◉BA-67513924389
送信者:”アメックス” <webmaster-psmbcarfd-Administrator-QG0o@cbel.com>【アメリカン・エキスプレス】アカウントの本人認証が必要です
日頃よりアメリカン・エキスプレスをご利用いただき、ありがとうございます。アカウントに異常が検知されました。セキュリティ強化のため、本人認証をお願いいたします。 以下のリンクより手続きを行ってください。

認証を行う

認証が完了しない場合、アカウントの利用が制限される可能性がありますのでご注意ください。

株式会社アメリカン・エキスプレス

Copyright © 2024 American Express International, Inc. All Rights Reserved.

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

まずはアメリカンエキスプレスが利用するメールアドレスについてChatGPTに聞いてみました。

アメリカン・エキスプレス(American Express)からの正規のメールアドレスは、一般的に次のような形式を取りますが、詐欺メール(フィッシングメール)に注意することが重要です。

正規のメールアドレスの特徴
1.ドメインが公式
アメリカン・エキスプレスからの公式メールは通常、以下のようなドメインを使用します:

@americanexpress.com
@aexp.com

2.送信者名が適切
送信者の名前が「American Express」や、関連するサービス名であることが多いです。

3.URLの確認
メール内のリンク先も、公式サイトのドメイン(例:americanexpress.com)に紐づいています。リンクをクリックする前に、URLをホバーして確認してください。

この結果を踏まえてこのメールを見てみると、送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”cbel.com”と全然違いますよね!
故にこのメールは偽物と言うことになります。
因みに”cbel.com”は、デジタル製品の検索エンジンを提供するウェブサイトで使われているドメインです。
もちろんそんなところが詐欺メールを作るはずもないので偽装に使われていると思われます。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from C20241222238375.local (unknown [202.95.16.116])

ドメイン”cbel.com”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”cbel.com”を割当てているIPアドレスです。

全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる”cbel.com”を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、香港の『柴湾』付近であることが分かりました。
そしてこのドメインは既にサイバーアタックの攻撃元としてブラックリストに登録済みのようです。


詐欺サイトは既に駆除済み

さて、本文の『認証を行う』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://ameriexservrsa.shop/amex/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『アメリカンエキスプレス』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、香港の『九龍地区(Kowloon)』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみましたが『404 Error: Page not found』と書かれた真っ白なページが開きました。
どうやらホスティングサービスが危険を察知して外部からの接続を絶つように操作したようです。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

タイトルとURLをコピーしました