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『詐欺メール』『【ANAマイレージクラブ】サービス利用継続のために更新を』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

いつもご覧くださりありがとうございます!

全日本空輸グループが提供するマイレージサービスの『ANAマイレージクラブ』から、会員情報の期限が切れたとの通知が届きました。

件名:[spam] 【ANAマイレージクラブ】サービス利用継続のために更新を
送信者:”【ANAマイレージクラブ】” <anamagazineM49p@glaq.com>ANAマイレージクラブ

■ANAマイレージクラブをご利用いただきありがとうございます。

このメールは、お客様の会員情報の期限が切れ、、

自動更新に失敗したことをお知らせするためにお送りしています。

大変申し訳ございませんが、速やかに会員情報をご更新いただきますようお願い申し上げます。

更新が遅れますと、サービスを正常にご利用いただけなくなる可能性がございますので、何卒ご了承くださいませ。

▼ 会員情報の更新方法。
以下のリンクをクリックして、会員情報を更新してください

こちらをクリックして更新

※リンクの有効期限は3日間です。お早めに手続きをお願いいたします。

>など お手数をおかけいたしますが、ぜひご協力をお願いいたします。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にお間い合わせください。

引き続きANAマイレージクラブをご愛願いただき、誠にありがとうございます。

サービスを正常に利用できなくなるのでリンクを辿って会員情報を更新するように促しています。もちろんこのメールの送り主は、ANAの関係者ではなく偽者で、今メールはリンクに誘い込んでANAマイレージクラブのアカウントを乗っ取ろうとするものです。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


誰にも使われていない空きドメイン

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”glaq.com
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
きな臭いのでこのドメインについて『お名前ドットコム』さんで取得可能かどうか調べてみると…

ね、取得可能と出ました!
ってことはこの”glaq.com”と言うドメインは現在誰にも使われていない空きドメイン。
空きドメインを使ったメールアドレスは当然利用できないのでこの送信者が利用したメールアドレスは偽装であることが分かりますよね!

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from C20250112167811.local (unknown [192.253.237.254])

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、香港の)『九龍地区(Kowloon』付近であることが分かりました。


リンクは『404 Error: Page not found』

さて、本文の『こちらをクリックして更新』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://jesefe.com/serviceinfo/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、『ロサンゼルス』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみましたが『404 Error: Page not found』と書かれた真っ白なページが開きました。
なんか最近このパターンが多いですよね。
これは私の想像ですが、恐らくこのサイトのサーバーを貸し出しているホスティングサービスが危険を察知して接続できないような措置を施したものと思われます。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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